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ミカ・ハッキネン、“常勤スチュワード”の任命を提案「ドライバーにレースをさせることを考えるべき」

2019年06月14日 18:01  AUTOSPORT web

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2019年F1第7戦カナダGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
元F1ドライバーのミカ・ハッキネンは、F1とFIAにとって、いかにドライバーたちにレースをさせるかということに取り組むだけでなく、常勤スチュワードの任命を検討する時期が来たと考えている。

 ハッキネンは、F1第7戦カナダGPでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の動きに対してペナルティを科すという裁定に満足したものは誰もおらず、レース結果に影響が及んだとはっきり述べた。

 自身のコース上での戦いを振り返ったハッキネンは、ライバルとのホイール・トゥ・ホイールの戦いの多くは、現在の基準で考えると、スチュワードが難色を示すことになるだろうと考えている。

 ハッキネンは、ブックメーカー『Unibet』におけるレース後のコラムのなかで、「私のF1レースキャリアを振り返ってみると、ミハエル・シューマッハーと僕にはレースをする自由がもっとあったと思う」と語った。

「我々の行動すべてを拾うようなカメラはそれほど多くなかったかもしれない」

「もし我々が今のルールでレースをしていたら、5秒ペナルティか、もっと厳しいペナルティが頻繁に出されるだろう」

「FIAはF1をさらに安全なものにするために素晴らしい仕事をしてきたが、一方でスチュワードは往々にして多くのプレッシャーのもとで、厳しい仕事をしている」

「だがドライバー、チーム、FIAとF1自体が、いかにドライバーにレースをさせるかについて取り組む必要があるし、時には現実的になる必要性に気づき、F1の評判について考えなければならないと思う」

「日曜日は誰も満足しなかった。ペナルティはトップ争いを終わらせ、F1を観ていた全員に罰を与えたようなものだ」

 FIAの現行のスチュワード体制では、コース上での行動を判断するドライバースチュワードひとりを含めた4人のチームを編成するために、スチュワード間でローテーションが必要になる。

 他の多くの人々と同様に、ハッキネンはグループのうち少なくとも3人がなぜ常勤ベースで任命されないのか、その理由を理解できないという。

「おそらくF1にとって、3人の常勤スチュワードを任命し、ひとりのドライバーが4人目のスチュワードかアドバイザー的な役割を務めるという可能性について検討する時期だと思う」

「私はカナダGPのスチュワードの能力に疑問を唱えているわけではないが、同じ人間が毎回のグランプリを統制すれば、F1はその恩恵を受けることになるかもしれない」