リクルートキャリアは6月11日、中途採用の面接に関する調査結果を発表した。調査は3月にネット上で実施。リクルートエージェント経由での転職決定者930人のうち、面接で志望度に変化があったと回答した872人(男性615人/女性257人)から回答を得た。
「企業の面接で志望度が上がった対応」を聞くと、「面接官の話を聞く態度」(女性は76.7%、男性は77.7%)が最多で、次いで「緊張させない雰囲気づくり」(女性は70.8%、男性は68.6%)が男女ともに上位に入った。
男女で差が出た項目もあった。女性は男性よりも、「職種や部署の詳細情報の提供」(66.9%)、「面接の時間や手段への柔軟な対応」(44.7%)という項目を重要視する傾向があった。
「職種や部署の詳細情報の提供がない」もマイナス
「企業の面接で志望度が下がった対応」を聞くと、男女ともに「面接官の話を聞く態度」(女性43.2%、男性39.2%)が最も多く、次が「威圧的な雰囲気」(女性38.9%、男性33.2%)、「職種や部署の詳細情報の提供がない」(女性25.7%、男性25.9%)となった。
ほかには、「質問が一方的」(女性24.1%、男性20.0%)、「形式的な質問」(女性22.6%、男性24.7%)という回答も目立った。
面接官の雰囲気や態度は、求職者の志望度に直接関連していることが明らかになった。候補者と面接担当者の相性を熟考することが、企業にとってより重要になってくるだろう。
コメントでは、
「丁寧で飾らない面接で、安心して本音で話せました」(28歳女性・営業)
「希望年収について聞いてくれ、とても好印象でした」(38歳男性・SE)
「職場の皆さんと触れさせていただき決断できました」(35歳女性・経理)
といった声が寄せられていた。