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NEWSの歌は、登場人物が相思相愛な線で結ばれる “楽しい”が詰まった「トップガン」を聞いて

2019年06月14日 10:11  リアルサウンド

リアルサウンド

NEWS

 NEWSが今夜の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に登場し、6月12日にリリースされたダブルAサイドシングル『トップガン / Love Story』より「トップガン」を披露する。


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 NEWSの楽曲は、いつだって新しいワクワクがある。4人の魅力を知り尽くした制作陣の愛情、メンバー自身が持つセルフプロデュース力、そして新しいものも素直かつ柔軟に楽しんでくれるファンへの信頼があるからこそ、継続性のある挑戦が可能になっているのだ。


 今夜、歌われる「トップガン」は〈ダンダダダンダン〉とインパクト大な合言葉を掲げた王道アッパーチューン。作詞・作曲は「チャンカパーナ」「ポコポンペコーリャ」を手がけてきたHacchin’ Maya×ヒロイズムのコンビによるものだと聞けば、納得だ。さらに、イントロから左手を高く掲げ、右手を水平に広げ、肩をうねらすように踊る振り付けは、振付稼業air:manによるもの。


 遊び心あふれる歌詞に、盛り上がらずにはいられないサウンド、歌の世界観を体現するユニークな振り付け……気づいたら、それらを「NEWSらしい」と思えるようになったのも、そんなおなじみの制作陣が、NEWSと共に新境地を開拓してきたからこそ。


 一度聞いたら誰もが口ずさめるようなサビのキャッチーさも魅力的だが、筆者が感じた個人的な聞きどころは増田貴久のラップパート。コンサートでは度々ファンを魅了してきた、増田のドスのきいたラップは、これまでなかなかTVでは披露される機会がなかったように思う。キラキラのアイドルモードから急に見せる雄々しい雰囲気の切り替えは、ぜひ注目していただきたい。


 さらに増田は今回、衣装プロデュース・スタイリングを担当している。白いトップス×赤いパンツという大枠は4人おそろいだが、その形は少しずつ違う。一人ひとりの個性を活かすようなデザインと着こなしが見ていて楽しい。


 小山慶一郎は全体的にタイトめのシルエットで、持ち前のスタイルの良さを強調。髪色もいつもより明るく、爽快感のある「トップガン」に似合うスタイリング。また、文化系男子の魅力を放つ加藤シゲアキは長袖・ハイネックのトップスで露出が極力抑えられた形に。だが、腰回りを見ると金色のチェーンが揺れ、好青年なだけではない尖った部分を彷彿とさせる。


 サッカーの実力者でもある手越祐也の腕からは黒いアンダーがのぞき、より一層スポーティーな着こなしに。ボトムスも、裾に向かってタイトになっていて、動き回ることが好きな手越にピッタリだ。そして、増田はファッショニスタらしく、最も挑戦的なデザインを着用。ボトムスがスカートのようにボリュームある形にアレンジされており、動くたびに揺れていいスパイスとなっている。


 今夜も、聞いて楽しい、見て楽しい、そんなNEWSらしいライブになるに違いない。ちなみに、歌い終わりに片足を上げて決めのポーズをするのだが、そのバランスを取る姿も“可愛らしいNEWS”が堪能できるので、最後まで見逃さないでほしい。


 最後に『トップガン / Love Story』では、4人がのびのびと表現する世界観を全力で楽しんでくれるファンへ、愛を伝える演出も。ドームツアー『EPCOTIA -ENCORE-』で収録されたファンの歌声に、メンバーからのメッセージが追加され、作品を一緒に創り上げる感動をプレゼントした。スタッフ、メンバー、ファンと、登場人物が相思相愛な線で結ばれる、ドラマチックなNEWSというStoryを改めて感じながら、今夜のライブを楽しみたい。(文=佐藤結衣)