2019年のWRC世界ラリー選手権は6月13日、第8戦イタリアのSS1が行われ、セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)が総合首位、チームメイトのエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)が総合2番手に続き、シトロエンがワン・ツー発進を切った。トヨタ陣営はオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3番手、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手だ。
グラベル(未舗装路)イベントのラリー・イタリア・サルディニア。競技幕開けとなる走行距離2kmのSS1は、イッティリにあるモトクロス用コースを舞台に2台が同時走行するスーパーSS形式で行われた。
開幕前のシェイクダウンでもトップタイムを刻んでいるオジエは、タナクと同時にステージを走行すると、暫定トップだったラッピをコンマ1秒上回る2分0秒7のタイムを刻み、総合首位を奪ってみせた。
「たとえコンマ1秒でもリードは多いほうがいい」とオジエ。
「ただ明日(競技2日目)は先頭走者を務めることになるから、今日とは違う展開が待ち受けているだろう。全力でプッシュして、明後日以降の戦いを有利な出走順で戦えるようにしたいね」
シトロエンの2台に続く総合3~4番手はTOYOTA GAZOO Racing WRTの2台が確保。総合4番手につけたミークは「(最終SSでクラッシュした前戦)ポルトガルでは楽しみながらドライブできていた。滑りやすいコンディションでも問題はなかった」とコメントしている。
「今回のラリー・イタリア・サルディニアのほうが、さらに滑りやすいコンディションだから、マシンのパフォーマンスには自信を持っているよ」
トヨタの残る1台、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はSS1にあるウォータースプラッシュを通過した際、ブレーキに問題を抱えてしまいタイムを伸ばせず。トップと4秒差の総合10番手でSS1を走り終えている。
下位クラスのWRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)はクラス5番手、総合22番手で走行を終えている。
本格的なグラベルステージの幕開けとなる競技2日目の14日(金)は、SS2~9までの8SSが行われる予定だ。