トップへ

ル・マン24時間:小林可夢偉&トヨタがポールポジション獲得。トヨタは3年連続のフロントロウ独占

2019年06月14日 08:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ル・マン24時間で予選ポールポジションを獲得した7号車トヨタのマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス
第87回ル・マン24時間耐久レースは現地時間22時から2時間の予選2回目が行われ、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッドがポールポジションを獲得。可夢偉は自身2回目のポールシッターとなった。2番手にはセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタがつけ、TOYOTA GAZOO Racingが2年連続のフロントロウ独占を果たした。LM-GTE Amクラスは、星野敏が乗るデンプシー・プロトン・レーシングの88号車がクラスPPを獲得した。

 予選2回目から1時間というインターバルで、陽が落ちた22時からスタートした予選3回目。6月12日の予選1回目から争われているグリッド争いも、この予選3回目で決することになる。

 コースオープン前から、気温が下がりはじめコースコンディションも上がり、コース上もクリアなこの予選3回目開始時のタイミングを狙おうと長い行列がピットレーンにできあがったが、まずは開始7分に、早々にコースインしたSMPレーシングの17号車BR1がイゴール・オルドツェフのアタックで3分16秒159をマークし3番手に浮上。またチームメイトの11号車BR1もストフェル・バンドーンのアタックで3分16秒858をマーク。4番手につける。

 一方小林可夢偉が7号車を、中嶋一貴が8号車を駆りコースインしたTOYOTA GAZOO Racingの2台は、この予選3回目ではトラフィックもありタイムは伸びず、予選2回目のタイムを更新することはならず。さらに開始から10分というところで、ニッキー・キャツバーグがドライブしていたLM-GTE Proクラスの81号車BMW M8 GTEが最終コーナーでクラッシュ。スローゾーンが設定されてしまい、これでトヨタの2台を含む多くのマシンがアタックを終え一度ピットに戻った。

 22時39分にはLM-GTE Amクラスの98号車アストンマーティンからオイルが出たため、赤旗中断を挟んだが、その後もLMP1クラスでのタイム変動はならず、可夢偉がマークした3分15秒497で7号車トヨタTS050ハイブリッドがポールポジションを獲得。可夢偉は自身二度目となるル・マン24時間のポールポジションドライバーとなった。2番手は8号車トヨタTS050ハイブリッドで、3年連続でTOYOTA GAZOO Racingがフロントロウを占める結果となった。

 3番手にはSMPレーシングの17号車がつけ、3号車レベリオンが開始1時間過ぎにタイムアップし4番手を獲得。SMPレーシングの11号車が5番手、レベリオンの1号車が6番手という結果となった。

 混戦のLMP2クラスは、予選3回目の開始早々にグラフの39号車オレカが3分23秒109にタイムを上げ、トリスタン・ゴメンディ/ヴァンサン・カピラール/ジョナサン・ヒルツキ組がクラス首位に。2番手にはTDSレーシングの28号車オレカがつけ、3番手には予選2回目まで首位だったドラゴンスピードの31号車オレカがつける結果となった。

 LM-GTE Proは、こちらも予選3回目で順位を上げたニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン/ダレン・ターナー組が3分48秒000でクラスポールポジションを獲得。67号車フォードGTが2番手、63号車コルベットが3番手、93号車ポルシェ911 RSRが4番手、82号車BMW M8 GTEが5番手と、異なる5車種がトップ5に並んだ。

 一方、LM-GTE Amクラスでは星野敏が乗り込むデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSRがクラスポールポジションを獲得した。予選2回目までもトップだった88号車は、マッテオ・カイローリが3分51秒439をマークしタイムを更新。2番手につけた同じデンプシー・プロトン・レーシングの77号車を抑えた。3番手にはガルフ・レーシングの86号車ポルシェがつけている。

 日本のカーガイ・レーシングの57号車フェラーリ488 GTEは、この予選3回目はケイ・コッツォリーノが序盤ドライブ。最終的にクラス7番手という好位置から初めてのル・マン24時間を戦うことになった。また、石川資章が乗る同じく日本のMRレーシングは、クラス15番手から決勝に挑む。

 第87回ル・マン24時間は、6月14日は走行はなし。ル・マン市内でのパレードが行われ、6月15日から長い決勝レースが行われる。