FIA、F1、全10チームの代表、ドライバーの代表が協議を行った結果、2021年F1の技術、競技、財務規則等の最終決定が10月末に延期されることが決定した。
2021年にF1レギュレーションを大幅変更する計画が進められてきた。規則により、この新レギュレーションは18カ月前、つまり2019年6月30日までに確定しなければならなかったが、全チームの合意が得られればこれを延期することが可能だった。
カナダGP前に規則案が提示されたものの、チーム側は技術および競技規則にいくつか問題があるとして懸念を示した。FIAはカナダGPの週末、新規則決定の期限を10月に延期するための同意を全チームから得ようとしたものの、その時点ではルノーら数チームがこれに応じていなかったといわれていた。
当初は6月14日の世界モータースポーツ評議会会合が規則を確定させる場になる予定だったが、この期限を延期すべく、FIAはカナダGPでの話し合いの後、13日にはパリで会合を持ち、FIA、F1、全10チームの代表およびテクニカルディレクター、タイヤサプライヤーであるピレリ、ドライバー側代表のルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ、グランプリドライバーズアソシエーション代表アレクサンダー・ブルツらと協議を行った。その結果、最終プレゼンテーションを2019年10月末に延期することで、全会一致での合意がなされた。
「F1の主要関係者は、将来のレギュレーションの主目標の概要は明確になっていると感じるものの、F1の利益のため、さらに時間を使い、改良と協議を進めることで、最善の結果が達成されるという点で合意した」とF1の声明には記されている。
「本日、前述の関係者を中心とした初回会合が行われたが、今後数カ月のなかで、さらなる会合が開催される予定である」