エン・ジャパンは6月10日、「上司と部下」に関する調査結果を発表した。調査は4~5月にネット上で実施。「エン転職」を利用する20代以上のユーザー1万1286人から回答を得た
。
68%の人がこれまでに「尊敬する上司に出会ったことがある」と回答。その人たちに、「その上司のどんな点を尊敬しているか」を聞くと、最も多かったのは「いざというときに部下を守る」(55%)だった。
コメントでは、
「仕事が本当に嫌になって投げ出そうとしてしまった時に『やれるだけやってこい。失敗しても責任は全部俺が持つ』と言ってもらえてすごく楽になりました」(31歳女性)
という声が寄せられた。以降、「指示・指導が的確」(53%)、「知識や経験が豊富」(51%)が続く。
「部下の中でも、まったく怒らない人もいれば、ちょっとしたミスも怒る人がいた」
年代別で比較すると、20代は「知識や経験が豊富」(56%)、「いつでも相談できる」(54%)が他の年代に比べ顕著だった。また、30代・40代は「決断力がある」(30代:43%、40代:45%)の回答割合が高かった。
「上司に期待していること」を聞くと、1位は「自分の意見や考えに耳を傾けてくれる」(61%)だった。年代別で比較すると、20代は「具体的なアドバイスをくれる」、「いつでも相談に乗ってくれる」、「業務に一緒に取り組んでくれる」の回答が他の年代より多く、心を寄せてくれる上司を理想としていることが明らかになった。
一方で、85%の人が過去に「困った上司のもとで働いたことはある」と回答。困った点を具体的に聞くと、最も多かったのは「人によって態度を変える」(66%)だった。
「部下の中でも、まったく怒らない人もいれば、ちょっとしたミスも怒る人がいた」(26歳男性)
といったコメントが寄せられた。
次が「いざというときに部下を守ってくれない」(58%)で、
「何か問題が起きたとき、部下を守ろうとせず、私は知らなかった、私はちゃんと指示をした、などの保身的発言ばかりする」(40歳女性)
という声が寄せられた。「指示・指導が曖昧」(55%)については、「指示が曖昧すぎて、やる仕事すべてやり直しになる」(24歳女性)という声が出ていた。
部下の困った言動「言い訳が多い」「報告・連絡・相談を怠る」
一方で、58%の人が過去に「困った部下を持ったことがある」と回答。困った点を具体的に聞くと、最も多いのが「言い訳が多い」(53%)だった。
コメントでは、
「暇を持て余している部下を注意したところ、『誰にも何も言われてないので、何をしたらいいか分からないです』と平然と回答してくる部下がいた」(28歳男性)
という声が寄せられた。
次が「報告・連絡・相談を怠る」(51%)で、
「悪い報告ほど早くほしいのに、どうにもできない状態まで隠し、結果、いつも周りに迷惑をかけてくる」(28歳女性)
というコメントが挙がった。また、30代・40代は「基本的なルールを守らない」(20代:30%、30代:39%、40代:39%)を挙げた人が顕著だった。