F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1第7戦カナダGPでのルノーのパフォーマンスを称賛したが、F1の中団グループのトップチームと、先頭集団のトップチームとの間に存在する差を嘆いている。
先週末のカナダGPでは、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグのふたりがトップ10圏内のフィニッシュを達成したことで、ルノーはコンストラクターズランキングにおいてポイントを倍に増やし、4位のマクラーレンと2ポイント差につけている。
ブラウンはルノーの結果を称賛したが、この結果によって、2021年に新しいレギュレーションを導入することで、競争の場をより公平にするという第一の目標が改めて強調されたと主張している。
「モントリオールはルノーにとって、2019年最高の週末となった」とブラウンはレース後のインタビューで語った。
「ワークスのマシンと、ルノー製パワーユニットを搭載するマクラーレンのマシンすべてがQ3進出を果たし、ダニエル・リカルドが彼らのうちの最高位となる4番グリッドを獲得した」
「そして日曜日には、ふたりのドライバーがポイントを獲得した」
「ルノーは難しい時期を過ごしたが、彼らにとってトンネルの先に光が見えているようだ。しかしパフォーマンスの点では、トップ3チームとの間にはいまだに極めて大きな差がある」
「リカルドは最終的に6位、ヒュルケンベルグは7位につけたが、ふたりとも周回遅れだった」
「F1では各チームの実力をさらに近づけることが必要だ。2021年以降のレギュレーション策定の最終段階に入るにあたって、我々はそれについて取り組んでいるところだ」
「だが一方で、ルノーのような一流のマニュファクチャラーチームのすべての努力が報われ始めているのを目にするのは素晴らしいことだ」
ブラウンは、予選におけるリカルドの印象強いペースは、ルノーが好転する兆しであると指摘し、ルノーが次戦フランスGPでさらなるパフォーマンス向上を果たすことを期待している。
「予選におけるリカルドの4番グリッド獲得は、間違いなく良い兆候だ。彼のレースでのパフォーマンスは優れており、素晴らしいレースを見せてくれただけでなく、メルセデスのバルテリ・ボッタスとしばらくの間バトルをしていた」
「そしてレースにおけるヒュルケンベルグの優れたパフォーマンスも、ルノーが復調しているかもしれない証拠だ」
「これからルノーの母国レースとなるポール・リカールへ向かう。彼らの士気はさらに高まるだろう」