2019年スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿で移籍後初優勝を飾ったニック・キャシディ スーパーGT GT500クラス、全日本スーパーフォーミュラ選手権で活躍中のニック・キャシディが、フェラーリ488 GT3を走らせるハブオート・コルサから、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦スパ24時間に初参戦する。
2017年シーズン、平川亮と組んで史上最年少GT500クラスチャンピオンとなり、2018年には国内最高峰フォーミュラシリーズでも、チャンピオン山本尚貴と最終戦のファイナルラップまでシリーズタイトルを争ったキャシディ。
今季も両シリーズに参戦し、いま乗りに乗っていると言っても過言ではないニュージーランド人は7月27~28日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで決勝レースが行われる『トタル・スパ24時間』でIGTCデビューを果たす予定だ。
今年1月に行われたデイトナ24時間にもレクサスRC F GT3を駆って出場したキャシディは今回、IGTCにフル参戦している台湾のレーシングチーム、ハブオート・コルサが走らせるフェラーリ488 GT3のステアリングを握る。同チームは3月末に行われた2019年シーズン第2戦カリフォルニア8時間で総合優勝を飾っており、スパでは連勝がかかる。
そんなハブオートでキャシディとタッグを組むことになったのは、2017年ル・マン24時間レースでLM-GTE Proクラス王者となったダニエル・セラ。もうひとりはチームのレギュラードライバーであるニック・フォスターだ。
現在IGTCのシリーズランキング2位につけているフォスターは、オーストラリア出身の27歳。キャシディとはニュージーランドで開催されているジュニアフォーミュラシリーズのトヨタ・レーシング・シリーズでチームメイトだったという。
「(開幕2戦をともにした)ティム(・スレード)とミゲル(・モリーナ)が、スパではライバルになるのは奇妙に感じるだろう」と語ったフォスター。
「ラグナ・セカでの勝利は、本当にチームの努力によるものだった。これからもティムとミゲル、彼らとIGTCを戦い続けられればよかったのだけどね」
「しかし、僕たちは他の契約がそれを妨げることを理解していた。だから、チームは残りのレースのために強力なラインアップをまとめるのに多忙な日々を過ごしたんだ。その結果、本当に強力なラインアップが完成した!」
「ニックと僕はトヨタ・レーシング・シリーズの元チームメイトで、初めて会って以来、ずっと連絡を取り合っていたんだ。友人としてまた一緒に戦えることもうれしいけど、もっとも大事なのは彼が日本で残しているプロフェッショナルドライバーとしての成績と、今年スポット参戦したデイトナ24時間の経験だ」
「同様のことはダニエルにも言えだろう。彼はすでにフェラーリでのレース経験があり、2018年のスパ24時間にも出場している。ダニエルのドライビングは僕を本当に興奮させるんだ。彼はどんなクルマでも、その能力を証明してしまうのだからね」
キャシディとセラ、そしてフォスターの3名は全員が7月2~3日、スパ・フランコルシャンで行われる公式テストにも参加予定だ。