映画『サタンタンゴ』の4Kデジタルレストア版の予告編が公開された。
9月13日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム、ヒューマントラストシネマ有楽町で日本初公開される同作は、『ニーチェの馬』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』などで知られるハンガリーの映画監督タル・ベーラが、『ブッカー国際賞』を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説をもとに1994年に映画化した作品。活気のないハンガリーのある村に死んだはずの男イリミアーシュが帰還したことをきっかけに、村人たちが惑わされ、さまよう姿を描く。全編約150カットで構成されたモノクローム作品となり、上映時間は7時間18分におよぶ。
予告編では、マーティン・スコセッシからの「『サタンタンゴ』は心の中で反芻し続けることのできる真の映画体験である」というコメントや、荒々しい風、鳴り響く鐘の音、牛の鳴き声、オルガンの音、男が喚く声、「さあ未来へ出発です。皆さんはこの瞬間から自由なのです」というセリフなどが確認できる。