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湯浅政明×松本大洋×野木亜紀子が「能楽」に挑むアニメ『犬王』2021年公開

2019年06月13日 15:30  CINRA.NET

CINRA.NET

『犬王』キービジュアル ©“INU-OH”Film Partners
湯浅政明監督の長編アニメーション映画『犬王』が2021年に公開される。

同作は、室町時代に世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王の実話をもとにした古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』をミュージカルアニメーションとして映像化するもの。キャラクター原案は、湯浅監督とは『ピンポン THE ANIMATION』以来のタッグとなる松本大洋、脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』などの野木亜紀子が手掛ける。野木がアニメーション映画の脚本を担当するのは初。今回の発表とあわせて湯浅監督、松本、野木、原作者の古川のコメントが到着した。

■古川日出男のコメント
私が書いたのは芸能についての小説だ。芸能とは歌であり演奏であり、感情、感動である。私は文字だけでその物語化を成し遂げようと試みた。今回、それらは一冊の本の内側から解き放たれる。すなわち音が、声が、色彩が。それから感情が、もちろん感動が。その監督やその脚本家やそのキャラクターの設計家や、音楽家や、その他その他によって、それらはついに放たれるのだ。

■湯浅政明監督のコメント
歴史にはわずかにしか書き記されていない、「犬王」という猿楽師を大胆に解釈された古川さんの物語。野木さんの脚本。松本さんのイメージ。・・・これは面白くなるしかないですね。楽しみにしててください!

■松本大洋のコメント
湯浅監督はじめ作品に関わる人間が楽しんで作ることができたら、きっとすごいアニメーションになると期待しています。僕も邪魔にならないように、少しでも力になれたら嬉しい。

■野木亜紀子のコメント
古川さんが著した『平家物語 犬王の巻』を読んだときの高揚と切なさをどう脚本に落としこむのか、地の文からどう世界をすくい上げるのか、難しくもやり甲斐のある仕事でした。アニメ表現は無限であり実写の何倍も出来上がりの予想がつきません。松本さんのキャラクターと湯浅監督が織りなす『犬王』がひたすらに楽しみです。