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NYで話題の相乗りライドシェア「Via」がインドネシアの伝統的ミニバスと提携事業

2019年06月13日 09:01  Techable

Techable

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2016年、Techableではスマート乗り合いサービス「Via」に関する記事を配信した。ライドシェアサービスは世界的に大人気だが、Viaは1運行複数契約、即ち相乗りに特化したものだ。

「任意の場所に呼び出せるミニバス」と言えば、その実態に近いか。一方でViaは、創業7年の新興企業ではあるが積極的な国外進出を行っている。インドネシアのミニバス配車アプリ「Tron」は、Viaが地元企業と提携してローンチしたものである。・「アンコット」をスマート化インドネシアには「アンコット」と呼ばれる伝統的ミニバスが存在する。これは一定の区画を周回するものであるが、特に明確なバス停はないため地元っ子以外の人には乗りづらい交通手段。

そこで、アンコットの停車場をナビゲートしつつ乗車予約まで行うアプリがローンチされた。それがTronだ。乗車地と降車地を入力し、配車予約を行う。Tronの算出したアルゴリズムに従い、その時点で手近なアンコットがやって来るという仕組みだ。

今の段階では、ジャカルタ近郊のブカシ市でのみの運行である。また、決済は現金のみ。もちろん、これらは今後拡張されていくはずだ。インドネシアはQRコード決済が爆発的に普及しているから、それらにも順次対応するようになっていくだろう。・渋滞解消に向けてインドネシアではスマホが市民に行き渡り、今やあらゆる分野でスマートシステムの導入が相次いでいる。なお、インドネシアで最も勢いのあるQRコード決済サービスは「Go-Pay」であるが、これはオンライン配車サービス「Go-Jek」が運営している。

都市のスマート化はインドネシアの中央政府が推し進めているものでもある。ジャカルタは交通環境がいいとは言えない都市で、特に渋滞が慢性化している。それを解消するためにも、公共交通機関のスマート化は必要不可欠のものなのだ。

Tron