F1第7戦カナダGPで10位に入賞したトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、ジル・ビルヌーブ・サーキットにおいてホンダのパワーユニットの調子はよかったものの、さらなるパワーとストレートスピードが必要だと語った。
トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、カナダGPを10位でフィニッシュした。このコースではホンダのエンジンの具合はどうだったのだろうか?
「エンジンは良かったよ」とクビアトは語った。
「マクラーレン、ルノー、レーシングポイントなどと比較すると、パワーとストレートスピードが少し不足していることは分かっていた。あのようなパワーを将来的には手に入れたいし、スタッフもそのことを認識している。大きく不足しているわけではないが、このようなコースでは結果を左右することになる」
「それでも他のコースでは、ホンダのエンジンはとても調子が良かった。実際のところ、信頼性がとても高いし、速いレースペースを発揮することができる。安定しているし、問題もないから、僕たちはとても満足している」
「スタッフは懸命に仕事をしている。彼らは改善できることを分かっているから、熱心に取り組んでいくだろう」
またクビアトは、10位という順位についても喜んでいる。
「今日は、マシンから完全に最大限の力を出したと思う。何ひとつ残さずにね」
「僕たちとしては本当に完璧な1日だった。すべてを引き出したし、ひとつ報われたことは、カルロス(サインツJr./マクラーレン)を終盤にオーバーテイクできたことだ」
「僕たちのチーム無線は、完璧に機能していなかった。でも彼がタイヤに手こずっているのが分かったんだ。非常に早い段階でピットインしたのを知っていたから、自分のタイヤの方がおそらく良い状態にあると思った。だからそのアドバンテージを活かしたかったんだ」
チーム無線の問題とはどのようなものだったのだろうか?
「無線の調子があまり良くなかった。つながったり切れたりしていたと思う。終盤は何かがおかしかった」
■「スチュワードの裁定は、一貫性に欠けている」
クビアトは、カナダGPでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に科されたペナルティについて、厳しいペナルティであると考えていることを明かした。
「かなり厳しいペナルティだと思う」とクビアトは語った。
「かなり厳しい。もし彼が同じようなことを立て続けに5回やったというのなら、無理もないかもしれないけれど、今回はたった1回だ。このペナルティは厳しいものだと思う」
スチュワードはもっと寛大になるべきだろうか? クビアトは過去に、同様のペナルティを受けたことがある。
「概してスチュワードは、とても様々なものの見方をするんだ」
「あるスチュワードはこの種のペナルティを与えるし、あるスチュワードはそうはしない。正直なところ、スチュワードのところへ行かなければならない状況になるたびに、何を期待していいのか分からなくなる。一貫性に欠けているんだ」
「彼らの仕事は難しいものだ。だから彼らの仕事を尊重する必要もある。でも常にイエスかノーかということになると、ある日はイエスである日はノーになる。これから多くの話し合いが行われるのは確かだ。判定のせいで優勝を失ったドライバーがいるのだからね」