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"新生"大丸心斎橋店本館が9月開業、ポケモンセンターなど計370店舗が出店

2019年06月11日 18:52  Fashionsnap.com

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「大丸心斎橋店本館」イメージ
J.フロントリテイリンググループは6月11日、建て替え中の大丸心斎橋店本館に関する詳細を発表した。「~Dilight the World 『世界が憧れる、心斎橋へ』~」をコンセプトに、関西初出店37店舗と新業態50店舗を含む専門店計370店舗を誘致。開業日は9月20日に決定した。
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 今回の建て替えでは売場面積を約9,000平方メートル増床し、計約4万平方メートルに拡大する。売り場は地下2階から地上10階までの12フロア構成で、地下2階、地下1階、10階を食物販・レストランフロア、地上1階~6階を物販フロア、9階を海外顧客に対応する"インバウンドセンター"として展開。地下2階には「五感が刺激されるライブキッチン」をコンセプトに、オープンな空間で食が楽しめるフロア「心斎橋フードホール」を設置し、9階では「ポケモンセンターオーサカDX&ポケモンカフェ」や「ジャンプショップ」といった店舗を通じて日本のポップカルチャーをグローバルに発信する。物販フロアの関西初出店テナントは、アダストリアが展開するセレクトショップ「カレンソロジー(Curensology)」や、ニューヨーク発の「フリーマンズ スポーティング クラブ(FREEMANS SPORTING CLUB)」、サザビーリーグのウィメンズブランド「エブール(ebure)」などが揃う。
 出店店舗のうち約6割を定期賃貸借契約で運営し、化粧品、ラグジュアリーブランド、時計・宝飾品のカテゴリーは従来通りの消化仕入れモデルを採用。また、紳士服売場や婦人服売場といった従来型の分類体系にとらわれないフロア構成にすることでより顧客に寄り添ったライフスタイルの提案を強化するとともに、2021年春に北館に開業する「心斎橋パルコ」と一体化し回遊性の向上を図るという。
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 本館の建て替えは86年ぶり。館内のデザインはウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)が手掛けた旧本館の建築を最新技術で再現する。旧心斎橋筋玄関「孔雀のレリーフ」やエレベーターホール、水晶塔など、旧本館の採取可能な部材は再利用し、困難な部材は原型の型取りを行う。また、アートと融合した館として象徴となるアート作品を設置するほかイベントの開催なども予定している。なお持続可能な社会の実現に向けて、館内で利用する全ての電力に再生可能エネルギーを使用する。
 従来の百貨店にはないフロア構成でバラエティ豊かなテナントを誘致する新本館を、J.フロントリテイリンググループの山本良一取締役兼代表執行役社長は「次の世代と世界に通用する"百貨店の進化形"」と位置付ける。外商顧客やインバウンド顧客を多く抱える大丸心斎橋店の強みを活かしながら、リアル店舗でしか味わえないサービスや体験、品揃えを通じて付加価値を創造する新しい百貨店の形を目指すという。
 また、新規プロジェクトとしてデザインをテーマにしたイベント「OSAKA×MILANO DESIGN LINK」を発表。大阪市の姉妹都市であるミラノ市で展開される「ミラノ・フォーリサローネ」とパートナーシップを締結し、新本館を中心とした心斎橋の街を舞台にデザインの祭典を今年から開催する予定だ。
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■大丸心斎橋店本館 概要所在地:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1延床面積:約66,000㎡(旧本館 49,000㎡)売場面積:約40,000㎡(旧本館:31,000㎡)階数:地上11階、地下3階(高さ約60m)売場:地上10階、地下2階開店日:2019年9月20日(金)営業時間:ショップ 10:00~20:30、フードホール、テラスカフェ、レストラン11:00~23:00※店舗により異なる。休業日:元旦・不定休
■出店テナント