2019年F1第7戦カナダGP決勝で5位~優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=5位
レース序盤にアクシデントに巻き込まれることもなく、うまくコントロールして走ることができたと思う。終盤は、これ以上やれることはあまりなかった。ファーストスティントをすごく長くとったことが奏功し、トラフィックを避けることができた。ピットストップ後、ルノー2台をすぐに抜き、彼らとのギャップを築いた後は、自分自身のレースに集中して走った。でもトップグループに追いつけるほどの速さはなかった。
少なくともオーバーテイクを楽しめたし、ポイントを稼げたこともよかった。今日は5位が現実的に望める位置だったと思う。
今回は僕らの週末ではなかった。もちろん、もっといい結果を出したかった。でも今は、次のレースで前とのギャップを縮められるように、努力していくことが大事だ。
(ノリスとのバトルについて語り)序盤はアクシデントに巻き込まれないように心がけた。マクラーレンは小さいウイングをつけていて、トップスピードが速かった。だから彼は僕をオーバーテイクすることができたんだ。僕としてはリスクを冒したくなかったから、後ろにとどまることにした。そして、彼がタイヤに苦しみ始めるまで待って、オーバーテイクしたんだ。
タイヤをうまく持たせて、長いスティントを走った。でも、上位グループに追いつけるほどの速さはなかったから、レース終盤はこれ以上やれることはなかった。
ブレーキの温度が上がり過ぎていたから、コーナー手前でリフトしなければならなかった。でもそれによってブレーキを持たせることができた。
自分のリズムで走れたけれど、トップのマシンと比較するとあまり速さがなかったね。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=4位
昨日の予選で高くつくミスをした。あのミスの影響で、レースで苦労することになったんだ。序盤、レッドブルとルノーを抜くのは簡単ではなかった。前のマシンに近づくたびに、エンジンとブレーキの温度が上がり、限界値に近づいてしまう。そのため、リフト・アンド・コーストをしなければならず、攻めるのが難しくなった。
ようやく彼らの前に出たころには、トップグループから大きく遅れてしまっていて、表彰台争いをするのは難しかった。
前に誰もいない状態では、マシンのペースはよかった。だから、最後に追加のピットストップをして、最速ラップを狙うことにした。1ポイント余計に稼げたのはよかったよ。でも今回は昨日の予選でレースを失ったのだと思う。
フランスでもタフな戦いに直面することになるだろう。長いストレートがあるコースだから、フェラーリは次も速いはずだからね。彼らと戦うのが楽しみだよ。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=3位
今日の自分のレースには満足している。ほとんど単独走行だったけどね。最大限の結果を手に入れたと思う。最初のラップから最後のラップまで、一貫していいパフォーマンスを発揮した。一方で、チームがシーズン初勝利を失ったことは残念に思っている。
でも今は次のフランスに気持ちを向けている。自分たちがどのあたりのポジションか予想するのは難しい。モントリオールのサーキットと僕らのマシンの相性はとてもよかった。でももっと向上し、さらに上のポジションを狙うために、努力していくつもりだよ。
(トップ3記者会見で、5秒のタイムペナルティを受けたセバスチャン・ベッテルとのギャップを考えて、自分が2位にならないよう気をつけたのかと聞かれ)前で何が起きているのかは全く知らなかった。セブがペナルティを受けていることを知らなかったんだ。僕は、上位で何かが起きた場合にチャンスをつかめるように、プッシュしていた。
チーム全員で努力してきたから、(勝利を失うことになって)残念だ。僕らのチームが今日の勝者にふさわしいのは間違いないからね。でもこれからさらに努力して、もっと強くなるよ。いずれ勝てる日は来る。
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
自分たちはとてもいいレースをしたと思う。スチュワードの決定は厳しすぎる。マシンのコントロールを失い、芝の上をずっと走ってから、ターン4でルイスの前でコースに復帰した。彼がどこにいるのか分からなかった。クラッシュしないようにマシンを動かすことで忙しかったんだ。故意に彼に幅寄せしたわけじゃない。
今週末の流れを見ると、確かにライバルのレースペースは強力だったけど、僕らが勝者にふさわしかったと思う。今日サーキットに来てくれた大勢のファンも同意見だという印象を受けた。
カナダのレースは毎年楽しい。皆が熱心に応援してくれるしね。今シーズン初めての優勝をファンにプレゼントできたらどんなによかっただろう。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
感謝の気持ちでいっぱいだ。金曜にクラッシュをして、ライバルたちに遅れをとり、今朝はエンジンに問題が発生したんだ。でもチームのみんなが頑張って直してくれた。だから、彼らのために走り、できる限りいい結果を持ち帰りたかった。
このコースは前のマシンにぴったりくっついて走るのが簡単ではない。だから、セバスチャンにひたすらプレッシャーをかけ続けて、彼がミスを犯すのを待った。そしたら彼はミスをした。
もちろん、コース上で彼をオーバーテイクして、正しい形で勝ちたかった。そのためにフィニッシュの瞬間までプッシュし続けたよ。でもタイヤが終わってしまい、無理だった。
今週末、フェラーリは素晴らしい仕事をした。彼らのマシンはストレートがとにかく速かったし、セバスチャンもとてもいいレースをしたと思う。だからこそ、彼らについていこうとするなかで、僕自身、ベストの力を発揮することができたんだ。
いい気分ではないし、正直な話、こういう形で優勝したいと思うわけがない。でも、僕も全身全霊で走った。それは自分のチームに誇りに思ってもらうためだ。彼らにそう思ってもらえたと感じている。