ピレリ・スーパー耐久シリーズ2019第3戦「富士SUPER TEC 24時間レース」が、5月31日~6月2日に開催。国内唯一の24時間レースとなるレースウイークトピックスをご紹介する。
■“S耐クラシック”お披露目
来年から本格始動する予定の「スーパー耐久ピレリクラシックチャレンジ(S耐クラシック)」のお披露目レースが1日朝に行われ、レーシングカーだけでなく、ネオクラシックと呼ばれる車両を加え30台近くがサーキット走行を楽しんだ。
かつてS耐で活躍した「FUJITSUBO スカイライン GT-R」が復活走行をし、影山正彦/正美のTSサニー対決もあった。ちなみに先導はトヨタ2000GTのオープン! 今後も盛り上がると良いですね。
■ピットでお祓いと必勝祈願、効果あり!
SUBARU WRX STIを走らせる59号車TOWAINTEC Racingでは、決勝レース前に須走の浅間神社からお祓いを受けて、安全祈願と優勝祈願を行った。しかしなんでそこまで?
「昨年の富士24時間とこの間の第2戦SUGOで大きなアクシデントが起きたでしょう? それにウチのドライバー2名にスタッフ2名が厄年なので、それはお祓いだということで」と大澤俊之代表。
その甲斐あって、見事クラス優勝を遂げた。ちなみに厄年のドライバーは、大澤学と石坂瑞基だったらしい。
■元シフト鈴木氏、7年ぶりに現場へ
かつてS耐を長く引っ張り優勝請負人として活躍し、ファルケンGT-Rでニュル24時間にも参戦した元シフト代表の鈴木哲雄さんが、22号車アウディRS3のピットに現れた。
現在では郷里の旭川でゴルフ三昧の生活らしいのだが、22号車をメンテナンスするBBR志村芳一代表に呼ばれて、助っ人として7年ぶりに現場復帰した。
「助っ人ってわけじゃなくて、お手伝い」と本人は照れていたが、レース結果はST-TCRクラス5位。鈴木さん、レース感覚は戻ってきました?
■MORIZO親子、クラシックも24時間も楽しむ
MORIZOこと豊田章男トヨタ社長が週末を思い切りエンジョイした。まずは24時間レースの前に行われたS耐クラシックで、2007年ニュル24時間に初参戦したアルテッツァを長男大輔とシェア。
「昨日練習してたら(師匠の)成瀬(弘)さんが降りて来てね、いろんな会話ができたよ」とニコニコ。
24時間レースでも、104号車86のステアリングを朝の30分間と最後の30分間握ってチェッカー。見事5位フィニッシュを果たしただ。実は国内の24時間レースは初参戦でした。
■グランドスタンド下も楽しいイベント開催
24時間レースではキャンプやバーベキューを楽しむファンも多かったが、グランドスタンド下のイベント広場でもさまざまなブースやテントが立ち、家族連れが多くイベントを楽しんだ。
AKTIOのブースでは高所作業車で地上20mまで上がって景色を楽しむことができ、ガズーレーシングのブースにはル・マン24時間のLMP1やニュル24時間のLF Aなども展示されるほか、足湯も用意。
そして、その手のマニアが押し寄せたのは、陸上自衛隊富士学校のブース。2日は1時間ごとに16式機動戦闘車の砲台が回転するデモンストレーションを行った。しかし砲口がこちらを向くと、思わず避けたくなるのはなんででしょうね?