2018-2019シーズンFIM世界耐久選手権(EWC)第4戦オッシャースレーベン8時間耐久レースが6月6日~9日にモータースポーツ・アリーナ・オッシャースレーベンで行われ、F.C.C.TSRホンダ・フランス(ジョシュ・フック/フレディ・フォーレイ/マイク・ディ・メリオ組)が優勝した。
6月7~8日に行われた予選では、ホンダ・エンディランス・レーシング(ランディ・ド・プニエ/ヨニー・エルナンデス/セバスチャン・ギムバート組)が初日に暫定ポールを獲得したチームSRCカワサキ・フランス(ジェレミー・グアルノーニ/デビッド・チェカ/エルワン・ニゴン組)とトップを争うも届かず、チームSRCカワサキ・フランスがポール獲得。2番手はホンダ・エンディランス・レーシング、3番手はスズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(ヴァンサン・フィリップ/エティエンヌ・マッソン/グレッグ・ブラック組)と続いた。
日本勢ではF.C.C.TSRホンダ・フランスが6番手、トリック・スター・レーシングを母体とするWEBIKE TATIチーム・トリックスター(ジュリアン・エンジョラス/ケヴィン・デニス/バスティン・マルケルス組)は20番グリットからのスタートとなった。なお、WEBIKE TATI チーム・トリックスターからEWCにフル参戦する出口修は第2戦ル・マン24時間とスロバキア8時間で負ったケガの回復状況を考慮し、欠場している。
決勝レースは6月9日の13時(現地時間)にスタート。ホールショットはスズキ・エンデュランス・レーシング・チームが奪い、2番手にホンダ・エンディランス・レーシング、3番手にポールスタートのチームSRCカワサキ・フランス、4番手にYARTヤマハ(ブロック・パークス/マービン・フリッツ/ニッコロ・カネパ組)、5番手にF.C.C.TSRホンダ・フランスと続く。
上位5台は序盤から後続を離してトップ集団を形成。1時間を経過するとYARTヤマハとF.C.C.TSRホンダ・フランスが一進一退の攻防を繰り広げながら、周回を重ねていく。
■YARTヤマハを襲った悲劇
YARTヤマハとF.C.C.TSRホンダ・フランスの攻防は6時間を過ぎても続いていた。しかし、7時間を経過しようというところで、このとき先行していたYARTヤマハのマシンから白煙と炎が立ち上がりマシンをストップ。このときコース上にオイルが撒かれたようで、後方から追い上げていたホンダ・エンディランス・レーシングがオイルに乗ってしまい、転倒を喫してしまう。
YARTヤマハはこのトラブルによりリタイア。F.C.C.TSRホンダ・フランスが全車ラップ遅れの単独トップとなり、そのまま無事に走り切ってトップでチェッカー。308周を回り、オッシャースレーベン2連勝を果たした。
2位はポールポジションからスタートしたチームSRCカワサキ・フランス、3位はヤマハYZF-R1を駆ったVRD IGOLピエレ・エクスペリエンス(フローリアン・アルト/フローリアン・マリーノ/チャビエル・シメオン組)という結果となった。
ホンダ・エンディランス・レーシングは終盤の転倒後、マシンをピットへと戻して修復し、再びコースへと戻っていったが、フレームが壊れていることが分かり、リタイアとなった。WEBIKE TATIチーム・トリックスターは7位でレースを終えている。
EWC第4戦を終え、ランキングトップにつけているのは132ポイントを獲得しているチームSRCカワサキ・フランス。スズキ・エンデュランス・レーシング・チームが5ポイント差の2番手、3番手が23ポイント差でF.C.C.TSRホンダ・フランスが続いている。
2018-2019年シーズンのEWCは最終戦の鈴鹿8時間耐久ロードレースを残すのみとなった。鈴鹿8耐は7月25~28日に鈴鹿サーキットで開幕する。