1969年7月20日、2名を乗せたアポロ11号が打ち上げられ、月面着陸という人類初の快挙を成し遂げた。2019年はあの人類初の月面着陸からちょうど50年という節目の年でもある。
その記念すべき年に、ワシントン大学はNASAと共同で、第二のアポロ計画を発動した。・STEM分野のコンテストNASAが掲げる事業のひとつに「ANGLes Challenge」がある。今年に入り、小学校5年生から高校3年生までの生徒を対象とした「Apollo 50 Next Giant Leap Student Challenge」を発足。1月下旬には、ワシントン州ケント市でキックオフイベントを開催した。
「Apollo 50 Next Giant Leap Student Challenge」は人類による世界初の月面着陸から50年を記念し生まれたSTEM分野のコンテストである。生徒にはコンピュータプログラミング、ロボティクス、リモートセンシングおよび設計に関わる知識や技術が求められる。・ドローンでアポロ上陸を疑似体験チャレンジは7月より本格始動する。シアトルで実施される「ノースイーストチャレンジ」では、参加者である生徒はチームごとにアポロ11号のレプリカを作成。そして、遠隔でドローンを操りながら、月面マップ上にそのレプリカを上陸させるという、アポロ上陸の疑似体験を試みる。
生徒は月面マップ上にレプリカを上陸させたり、あるいは月面の岩石試料を探査したりするために、その都度教育用ロボット「レゴ・マインドストームEV3」を改造しなければならない。それゆえ、このチャレンジを通してSTEM分野の能力の向上が期待されている。
同様のイベントはその他のエリアにあるNASAの12拠点でも実施予定。それぞれのイベントで優勝したチームは8月上旬、NASAのジョンソン宇宙センターへ招待される。
University of Washington