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全日本F3選手権第8戦岡山:スタートを決めた片山義章が参戦4年目で歓喜のF3初優勝!

2019年06月09日 17:51  AUTOSPORT web

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アドバイザーとして二人三脚で戦ってきたリチャード・ライアンと初勝利を喜ぶ片山義章
全日本F3選手権第8戦は6月9日、岡山県の岡山国際サーキットで18周の決勝レースが行われ、2番グリッドからスタートした片山義章(YTB by Carlin)が自身初の全日本F3選手権優勝を飾った。2位にはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が入りファステストラップも獲得。宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が3位となった。

 午前中よりも日差しが強まった岡山国際サーキット。前日は風も出ていて過ごしやすい陽気だったが、じりじりと焼けるような暑さの中で、今大会の最終レースがスタートした。スターティンググリッドは第6戦の決勝結果によって決定され、フェネストラズがポールポジション。片山、宮田、シャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)、阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)と並んだ。

 迎えたスタートでは、片山が抜群の動き出しを見せた一方で、フェネストラズは若干加速が鈍ったようで、2台は1コーナーに並んで入っていった。イン側をキープしていた片山はフェネストラズをオーバーテイクすることに成功し、首位に躍り出る。先行を許したフェネストラズもヘアピンコーナーでなんとか前をうかがうが、片山はしっかりと抑えきってオープニングラップを制した。3番手には宮田、4番手にミレッシをかわした阪口がつけていた。

 トップ争いは序盤から中盤まであまりギャップも変わらず膠着状態で、今回も片山、フェネストラズ、宮田の3人によるファステストラップ争いに注目が集まった。3周目にはフェネストラズが1分23秒913をマークし、翌周には片山が1分23秒875でこれを上回るも、サッシャが1分23秒830で再びファステストラップを奪い返した。5周目には宮田も1分23秒台に入れるがわずかに届かず、フェネストラズがファステストラップの1ポイントを獲得することとなった。

 レースは最後までプッシュをゆるめずに走り切った片山が歓喜のトップチェッカー。高校時代まで打ち込んだアメリカンフットボールから転じ、モータースポーツに身を投じた後、2016年に全日本F3選手権にデビューしてからF3-Nクラスでチャンピオンを獲得したが、初のレース全体での優勝となった。2位のフェネストラズはこの週末で28ポイントを加算し、ランキング2位との差を広げて首位を独走。宮田は21ポイント追加で片山の追撃をしのぎ、2位を堅持している。

全日本F3選手権第6戦岡山国際サーキット 決勝結果
Pos.No.MCDriverCar NameCarLapsGrid18片山義章YTB by CarlinF315/スピース182211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース181336宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス183437阪口晴南カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス18557シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース18462大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ186735河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA187851アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース188912大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名1891030MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピース18111128M山口大陸タイロクレーシング28号F315/スピース18121213三浦愛ThreeBond F314F314/スリーボンド東名1813R5M久保田克昭Planex・スマカメ F3F315/トヨタ-トムス1214R65エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース010

ファステストラップ:サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3) 1'23.830 4/18
ペナルティ:ゼッケンNo.65は、2019全日本F3統一規則 第15条 1.(危険なドライブ行為)により、訓戒及びペナルティポイント1ポイントを科した。