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クラッシュ&スピンの荒れた予選でベッテルが今季初ポール獲得。フェルスタッペンは不運のQ2落ち【F1第7戦カナダGP予選】

2019年06月09日 04:41  AUTOSPORT web

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2019年F1第7戦カナダGP セバスチャン・ベッテルが逆転ポールポジション
6月8日現地時間午後2時、カナダGPの予選が行なわ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは11番手。ピエール・ガスリーは5番手となっている。

 午前中に引き続き晴天に恵まれ気温は21度、路面温度は47度というコンディション。フリー走行3回目でICE(内燃機関)トラブルに見舞われたランス・ストロール(レーシングポイント)はパワーユニット(PU/エンジン)を丸ごと旧型に交換してなんとか予選に間に合わせた。

 Q1は各車がソフトタイヤでコースイン。路面コンディションはどんどん向上していくため上位勢はまずピットで待機し、中団グループ勢からアタックを開始していく。上位勢は5分過ぎからコースインして連続アタックでタイムを縮めていき、3チーム6台が次々とトップタイムを塗り替えていく。

 中団勢はダニエル・リカルド(ルノー)が最上位の7番手、これにランド・ノリス(マクラーレン)、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)と続き、ストロールは11番手につけた。

 逆にハース勢やアルファロメオ勢は苦戦を強いられQ2進出争いを繰り広げる。上位3チーム以外は2セット目のソフトタイヤを投入し最後のアタックを行ない、路面のインプルーブに従って大きくタイムを更新していく。 

 ここでターン10でタイヤをロックさせ充分にタイムアップができなかったペレスが0.075秒差で16番手、キミ・ライコネン(アルファロメオ)が17番手、最終シケインの出口でリヤが大きくスライドしてしまったストロールも18番手、そしてウイリアムズ勢が19番手・20番手でQ1敗退となった。

 Q2では上位勢が決勝の戦略を見据えてミディアムタイヤでコースインしQ2突破を狙う。まずメルセデスAMG勢がミディアムを選んでコースに向かい、フェラーリ勢、フェルスタッペンもミディアムでこれにつづく。

 べッテルがトップタイムを刻んだのに対し、チームメイトのシャルル・ルクレールはターン8で左フロントをロックさせてアタック失敗。しかし仕切り直しのアタックでベッテルを0.104秒上回ってトップに立った。その後ルイス・ハミルトン(メルセデス)がさらにタイムを縮めて1分11秒010でトップに立つ。

 フェルスタッペンはミディアムタイヤでリヤのグリップが確保できず苦戦を強いられ11番手。ソフトタイヤでアタックしたガスリーは最終シケインでややはらんだものの0.186秒差の4番手につけた。

 フェルスタッペンは残り2分でソフトを履いて最後のアタックへ。

 しかしセッション終了直前にケビン・マグヌッセン(ハース)が最終シケイン出口でリヤが流れ右リヤをウォールにヒット。スピン状態に陥ったマシンはストレートイン側のウォールに激しくクラッシュしてここで赤旗提示。フェルスタッペンはタイム更新ができないまま11番手でQ2敗退が決まってしまった。

 中団トップはやはりルノー勢で、これにマクラーレン勢がつづく。マグヌッセンは10番手でQ3進出となったが当然ながらマシンは走行ができる状態ではない。各車がタイム更新ができないまま12番手クビアト、13番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、14番手アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)、15番手ロマン・グロージャン(ハース)がQ2敗退となった。

 マシン回収に時間を要し、Q3セッションは17分遅れの午後3時5分に開始となった。

 ここではガスリーが先陣を切ってソフトタイヤでコースイン。ガスリーがアタックラップに入ったところで他車もソフトタイヤでコースインしていく。1セットしか新品が残っていないルノー勢とマクラーレン勢は中古タイヤでの走行。

 ここでボッタスがターン2出口でスピンを喫する中、ハミルトンが1分10秒493のトップタイムを記録。フェラーリ勢はベッテルが0.188秒差の2番手、前走車のスリップ・ストリームを使えなかったルクレールは0.695秒差の3番手、ガスリーは1.692秒落ちのタイムに留まり、中古タイヤのニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)に先行を許してしまった。

 ガスリーは他車に先行して2セット目のソフトタイヤを投入して走行を続け、1分11秒569までタイムを縮め4番手に浮上してきた。

 残り3分で各車が新品ソフトを履いて最後のアタックへ。ハミルトンが1分10秒446までタイムを縮めるが、ベッテルがこれを0.206秒上回ってポールポジションを獲得。

ルクレールは3番手、4番手にはリカルドが飛び込み、ガスリーは5番手、ボッタスは6番手に留まった。その後方は7番手ヒュルケンベルグ、8番手ノリス、9番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)。10番手はQ3不出走のマグヌッセンという結果になった。