ドキュメンタリー映画『おしえて!ドクター・ルース』が、8月30日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。
同作は、性の話がタブーだった時代にエイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添ってきた90歳の現役セックスセラピストであるドクター・ルースことルース・ウエストハイマーの人生を描いた作品。少女時代に家族をホロコーストで失い、終戦後にはパレスチナでスナイパーとして活動したルースは、女性が学ぶことが難しかった時代に心理学を専攻し、アメリカでシングルマザーとして娘を育て30歳の時に3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会った、という経歴の持ち主だ。
ルースはこれまでドキュメンタリーの企画依頼を断り続けてきたが、90歳になるにあたって自身の家族に人生を語り継ぎ、アメリカ社会の性教育における自分の役割を記録する必要があると感じ、今回の映画化を許諾。監督は『愛しのフリーダ』『ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~』などのライアン・ホワイトが務めた。
今回の発表とあわせて公開されたポスタービジュアルには、ショッキングピンクのシャツを纏ったドクター・ルースの姿が写し出されている。