セバスチャン・ベッテルは、フェラーリF1が調子を上げ、最大のライバルであるメルセデスに追いつこうと試みるうえでは、これからの数戦が非常に重要になるだろうと話している。
2019年シーズンこれまでの6戦で、フェラーリはいまだ一勝もできずにいる。SF90はプレシーズンテストで強さを見せたにもかかわらず、優位にあるメルセデスのW10のパフォーマンスに対抗できていないのが現状だ。
カナダGPを目前に控え、コンストラクターズランキングにおけるフェラーリとメルセデスの差は118ポイントだ。その一方でドライバーズ選手権においてもベッテルはハミルトンに55ポイント差をつけられており、チームもドライバーも、わずかなミスすら許されない状況にある。
「僕たちにとってこれからの数レースは上位に戻り、メルセデスをさらに苦戦させるために非常に重要なものになる」とベッテルは認めた。
「一度立て直すことができれば、僕たちには期待を持てるだけの根拠がある」
ベッテルはメルセデスとフェラーリのポイント差にとらわれているわけではないが、チームが今後もタイトル獲得の野望を維持するためには、これからの数戦で大きな結果を出す必要があることを認識している。
「すぐにでも結果を出すことが重要ではあるけれど、現時点で『今日でなければならない』といった焦りを感じているわけではない」とベッテルは付け加えた。
「明らかに僕たちは遅れをとっているし、明らかにメルセデスとその他のチーム、またメルセデスと僕たち自身の間には大きな差がある。だからその差を縮めて前進しなければならない。さもなければ状況を逆転するのは困難になるだろう」