レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、ホンダは2019年第14戦イタリアGPでパワーユニット(PU/エンジン)の大規模なアップグレードを行う予定であると語った。
トロロッソは2018年から、レッドブル・レーシングは2019年から、ホンダのパワーユニットを搭載して戦っている。このコラボレーションは順調に進展しており、第6戦モナコGPでは、レッドブルとトロロッソの4台が予選Q3に進出、決勝でも入賞を果たした。
「この調子を維持していく。シーズンは長い。我々が進歩しつつあるのは間違いない」とマルコはMotorsport-Magazin.comに対して語った。
モナコでマックス・フェルスタッペンは、予選では3番手、決勝では、ペナルティで4位に降格されたものの2位でフィニッシュした。好パフォーマンスを発揮したレッドブル・ホンダだが、メルセデスにはおよばなかったとマルコは認めている。
「我々は問題を解決して(モナコに)臨んだが、予選Q3でメルセデスがパーティモードを使ったとたんに、セクター1でコンマ3秒遅れてしまった」
マルコは、9月にホンダは大規模なアップグレードを導入する予定であると発言した。
「我々は冬の間にメルセデスとフェラーリが成し遂げた進歩を過小評価していた」とマルコは認める。
「モンツァにはナンバー4エンジンを持ち込む。ホンダから得ているデータを見る限り、確実に強化されるはずだ」
マルコは、パフォーマンス向上のためにはパワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受け入れると明言している。
2019年F1規則では、21戦のなかで6エレメントのうちICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。
ホンダは第4戦アゼルバイジャンでスペック2を投入。これは多少のパフォーマンス向上はなされているものの、主に信頼性向上を狙ったものだった。マルコが発言したとおり、“ナンバー4エンジン”が導入される場合、ドライバーたちはペナルティを受けることになる。