「ドラゴンボール」や「ワンピース」といった少年漫画は、日本のみならず世界でも人気は高い。しかし、中には少年漫画に苦手意識を抱いている人も少なくないようだ。
6月1日のガールズちゃんねるに「少年漫画の嫌いな設定・展開」というスレッドが立った。「強い敵を倒しても更に強い敵が現れてエンドレス」、「敵を倒したらまた新しい敵が現れる」など、展開がワンパターン過ぎて白けてしまうという意見や、戦闘力が弱い順で敵キャラが登場するのは都合が良すぎるとツッコむ人もいた。(文:石川祐介)
「結局遺伝子が最強ってオチ。努力だけでトップになる漫画、少なくなった」
少年漫画のバトル物では、ストーリーが進んでいくうちに主人公の戦闘力は上がっていく。しかし、「バトル漫画のインフレ 主人公以外の初期メンが雑魚になる」というように、戦闘レベルが上がり過ぎて、初期メンバーが戦闘から退いて解説ポジションに回ることもよくある。特定のキャラを応援していた人にとっては、そのキャラが"雑魚キャラ"認定される流れは、非常に悲しいだろう。
さらに、
「結局遺伝子(というか血)が最強ってオチ。努力だけでトップになるマンガ、少なくなったよね」
「平凡な主人公が努力で強くなっていくのかと思ったら、結局は親や先祖または前世が凄い人の生まれ変わり。結局は血筋がエリート」
と、努力ではなく才能や血筋が強さを分けることへの不満も見られた。
他に、メインキャラが突然死ぬこと、逆に死んでも何度も生き返る展開に辟易している人もいた。登場人物の死は読者に大きな衝撃を与えるが、「実は死んでいませんでした」「謎の力で蘇りました」と簡単に復活されたら、あっけにとられてしまいそうだ。
「ストーリーの関係ない胸チラ」お色気シーンへの不快感多数
「ラッキースケベ。たまたまお風呂覗いちゃって裸見るとか、偶然おっぱい揉んでしまうとか」
「女風呂から聞こえてくる、乳の大きさの話、揉み合いしてるはしゃぎ声」
「ストーリーに関係ない胸チラ、パンチラ」
少年漫画の定番とも言える"お色気シーン"に不快感を示す声も散見された。また、「女子が全員主人公に惚れている」など、女性キャラの思考や言動に気持ち悪さを覚える人もいた。あまりに露骨だと顰蹙を買ってしまうようだ。主人公以外にも魅力的なキャラが周囲にいるのに、主人公ばかりがモテてしまうことに首を傾げるというコメントもあった。
「嫌いなところ」として挙がったものは、少年漫画によくある設定や展開が多かった。定番は、読者を獲得できるからこそ定番になった面もあるが、時代と共に読者の感覚が変わってきたのかもしれない。