2度目のインディ500参戦に挑戦したフェルナンド・アロンソは、2020年のインディカー・シリーズへのフル参戦を否定。インディ500のみのスポット参戦を考慮していることを主張している。
2017年にアンドレッティ・オートスポートとコラボレーションしてインディ500に初挑戦したアロンソ。予選で5番手を獲得し、決勝でもラップリードを奪うなど速さを見せたがエンジントラブルでリタイアとなった。
2018年のル・マン24時間を制し、F1モナコGP、ル・マン24時間、そしてインディ500を勝利するトリプルクラウンにリーチをかけたアロンソは、2019年のインディ500にマクラーレン・レーシングと共に戻ってくる。
しかし、プラクティスでのクラッシュも響き、2日間に渡るインディ500の予選でで33グリッドに入ることができず、予選落ちを喫した。
アロンソは再びインディ500への挑戦を期待しているが、インディカーにフル参戦することには、線引きをしている。
「もしインディに挑戦するのであれば、同じように1度だけの参戦にしたい。今のところ、フルシーズン参戦することは、レースをするうえでコミットメントが多すぎる。もしインディアナポリスに行くのなら、争わないといけない。観光客ではないからね」とアロンソ。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、第103回インディ500を予選落ちという結果で終えたことについて、自分はもっと密接にインディ500に関わるべきであったがそれができず、今回の結果でファンやスポンサーを失望させてしまったと猛省。
2020年には、いくつかのレースに参戦しインディ500への準備をする可能性も示唆していた。
しかし、たとえマクラーレンと共に再びインディ500に挑戦する決心をアロンソがしたとしても、ほかのインディカーレースに参戦することはないようだ。
「準備のために4、5レース参戦することには意味がない。なぜならインディ500はチャンピオンシップ最初のオーバルだからね。ほかに準備できるオーバルレースはないんだ。1回限りで十分だと思っている」とアロンソはコメントしている。
アロンソは来年のインディ500参戦へのオプションをオープンに受け付けており、マクラーレンと一緒にインディに戻ってくる保証はない。
「どんな可能性があるのか見たいんだ。インディに戻るのなら、どんな可能性があるのかを探り、もっとも競争力のあるものを選びたいね」とアロンソ。
トリプルクラウン目指しインディ500への挑戦を諦めていないアロンソ。来年、彼がどんな選択をするのか注目だ。