ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)やル・マン24時間、さらにテック1レーシングと組んでブランパンGTに参戦しているパニス・バルテズ・コンペティション。チームプリンシパルであるオリビエ・パニスは、2020年に向けたチームの意向についてのプレスリリースを発行した。ELMSをはじめとしたシリーズへの参戦継続に加え、さらなるレースへの参戦の意思があるという。
パニス・バルテズ・コンペティションは、元F1ドライバーで日本メーカーとも縁が深いオリビエ・パニスと、サッカー元フランス代表のゴールキーパーで、引退後モータースポーツに身を投じているファビアン・バルテズの連名チームだ。
チームは6月15日にスタートするル・マン24時間に向けてテストデーに臨んだばかりだが、パニスをはじめチームの首脳陣は、すでに将来の計画に取り組んでいるという。2020年に向けてチームは、ELMSとアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)に参戦するだけではなく、さらなるシリーズへの参戦を希望しているおり、テック1・レーシングとともに参戦するブランパンGT、そしてGT4への参入も検討している。
「我々は2台のLMP2をもち、さらに3台目も検討している。チームは素晴らしいメンバーを集め年々成長しており、来季は新たな挑戦をしたいと思っている」とパニス。
「我々のひとつめの願いは、来年ふたたびアジアン・ル・マン・シリーズが開催されることだ。昨シーズンは大いに満足している。我々は2台体制でシリーズに戻りたいと思っている」
また、ELMSについては「信じられないほどのレベルの高さであり、真の選手権だと思う。そしてELMSに留まることは我々の優先事項のひとつだ」とパニスは述べる。
「我々はELMSでも少なくとも2台体制を維持したいと思っている。そして来季、2台がル・マン24時間に招待されるよう願っているよ。そして第3の願いについては、2台体制で大西洋を渡り、デイトナ24時間とセブリング12時間に参戦することだ。我々はすでにこの3つの願いについて取り組んでいる」
さらにパニスは、テック1レーシングとともにレクサスRC F GT3で参戦するGTカーの計画について、より大きなプロジェクトが進行中であると語った。
「我々はブランパンGTでレクサスと仕事をすることを非常に誇りに思っているんだ。今は2020年、2台のレクサスRC F GT3でシリーズを戦うことを目標にしている」
「若手ドライバーやアマチュアからも多くの問い合わせをもらうが、我々はすでにファビアン・バルテズとエリック・デバールをドライバーとして決めているからね」
そしてパニスは、いまだ公にはなっていないものの、噂に上がっているGRスープラGT4についても言及した。
「我々はまた、近年フランスでも流行しつつあるGT4についても検討している。いいレベルにあるし、トヨタが2台のスープラをエントリーさせないかと打診してきているんだ。だからそれについて考えているんだよ」