ルノーのダニエル・リカルドは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)よりも“ずっと”速いと考えているものの、今もベッテルのことをF1で最高のドライバーのひとりだと見なしているという。
リカルドが知り尽くしているドライバーがふたりいるとしたら、それはまさにレッドブル・レーシングでともにレースをしたベッテルとフェルスタッペンだろう。
2016年のF1王者ニコ・ロズベルグのポッドキャスト『Beyond Victory』の最新回で、ロズベルグはリカルドに、このふたりの元チームメイトはシングルラップではどちらが速いかと尋ねた。
するとリカルドは、「マックスだろうね」と即答した。
「セブ(ベッテルの愛称)のことを貶めるつもりはないし、彼は決して遅いドライバーではない」
「マックスはまだ若い。彼がすでに速いとしたら、おそらくこれからも速くなっていくばかりだろう」
「でも、セブはキャリアが長い。ドライバーは常に改善していくものだと思うけれど、彼の伸び代が少ない一方で、マックスにはより成長の余地がある」
「もしセブが聞いていたらごめんね! 君は今も強者だ。大丈夫だよ!」
過去数シーズンにおいて、ベッテルとフェルスタッペンはコース上で互いにしばしば対立している。リカルドは、なぜフェルスタッペンにはそれほどに素晴らしい才能があると見なしているのかについて、その考えの一部を明かした。
「マックスはただ、ずば抜けて速いんだ」
「フリー走行1回目の最初のラップから彼は突き進んでいく。それはプロセスを考えてのことではない。(マックスは)ほとんど本能で走行している」
「彼には技術もある。でも、セブははるかに繊細なドライバーだと思う。彼は身体の多くの感覚を使ってマシンとコミュニケーションをとっている。でもおそらくマックスはそれよりも本能と才能そのものによって走行している」