ストレスオフ・アライアンスは6月4日、「有給休暇取得状況と職場満足度」に関する調査結果を発表した。調査は今年3月にネット上で実施し、公務員・会社員(従業員)の男性5万4578人、女性1万2952人の回答をまとめた。
年間の有休取得日数を見ると、男女ともに「なし」(男性31.1%、女性30.6%)が最多となった。次いで「10~19日」(男性21.7%、女性23.1%)となるものの、「1~4日」(男性19.7日、女性19.5日)、「5~9日」(男性・女性17.8%)と続く。
5日以上の取得者が半数以上だが、「20日以上」取れている人は男性9.7%、女性8.9%と、1割以下となった。
女性は年10日以上の有休が取得できない状況でも、長さに合わせてストレスオフ
有休取得日数を「低ストレス者」「高ストレス者」ごとに見ても、割合に大きな変化は見られなかった。有休を取得していないと回答した人は、男性の高ストレス者で34.5%、低ストレス者で36.4%となった。
一方、女性は高ストレス者が32.8%なのに対し、低ストレス者は40.6%と平均より多い。女性は有休が取れなくてもストレスを感じない、ということなのだろうか。
年間有休取得日と職場満足度を見ると、男性の場合は日数の多さに比例して職場満足度が上がるわけではないことがわかった。「10~19日」で満足度が比較的高く、この日数が適度と感じているようだ。
一方で女性は5日以降から職場満足度が高い。「10~19日」と「20日以上」取得する人の満足度が高く、ほぼ同等のため、男性よりも日数を重視しているようだ。
ほかの満足度を見ると、男性は「10~19日」取得で、健康状態やプライベートの満足度が高い。女性も同様に「10~19日」で最も満足度が高くなるが、特に「家族などとの時間のプライベート」に関しては年5日以上で満足度が高くなる。
また男性は「10~19日」取得で、「コーヒーを飲む」「テレビを見る」「飲酒」などの"リラックス行動"実施率が高くなる。他の日数と比較すると、特に「温泉に行く」「旅行に行く」などのレジャーや、「家族で過ごす」「何も考えない」などが非常に高い。
女性は「5~9日」「10~19日」でリラックス行動の実行率が高くなる。年10日以上の有休が取得できない状況でも、長さに合わせてストレスオフな行動ができており、休みを有効活用できている傾向にある。