ハースF1チームのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンは、ハースは現在もトップ3チームに次ぐ4番手につけていると自信を持っている。
メルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダの3チームは、依然として中団勢の手の届かないところにいる。しかしそれ以外のチームのなかでは、ハースがトップに立っていると彼らは考えているようだ。
第6戦モナコGPで10位に入賞したグロージャンは、「僕たちにはコース上で4番目に速いマシンがあると信じている」と話した。
一方マグヌッセンは、5番手からスタートしたものの14位でモナコGPを終えた。しかし彼は実際のマシンのペースについて、たとえレースでは常にその速さが見られるわけではないとしても、グロージャンと同様に自信を持っているという。
「僕たちのマシンは中団チームのなかで最速のマシンだと思っている」とマグヌッセンは語った。
「結局のところ、レースペースというのはポイントを獲得するための要素だ。僕たちはそれに集中することが必要だ」
「今年は、予選結果が良くてもポイントを獲れないというレースを何度も目にしてきた」
モナコGPではアップグレードされたフェラーリ製パワーユニットを投入したハースだが、タイトで曲がりくねったモナコの公道サーキットは、そのパフォーマンスを発揮するのに最適なサーキットではなかった。
だが今週末に開催される第7戦カナダGPのとなるジル・ビルヌーブ・サーキットには、長いストレートがあり、改良されたパワーユニットのパフォーマンスを発揮できるだろう。
マグヌッセンはパワーユニットに関して、「(モナコで)新しいパワーユニットを試すことができてよかった」と述べた。
「少し良くなっているようだったし、良いアップグレードだ。長いストレートのあるモントリオールでどう機能するのか見てみよう」
またグロージャンも、「モナコでは、エンジンがどうだったのか、あるいはパワーの違いはどれくらいあったのかというのを知るのがとても難しい」と話した。
「カナダでドライブするのを楽しみにしている。良いステップだと思うし、モントリオールでそれが明らかになるはずだ」
■ハースF1、コンストラクターズランキング上位浮上が必須
マグヌッセンもグロージャンも、チャンピオンシップにおいては前進する必要がある。ハースは、F1参戦初年度となった2016年も、開幕から6レースを終えた時点でコンストラクターズランキングでは今年と同じ6位につけていた。
ドライバーズランキングについては、現在マグヌッセンは14ポイントを獲得して8位につけているが、グロージャンは2ポイントしかできておらず、ランキングは17位となっている。
グロージャンは、「今年の中団は、本当に混戦だ」と語った。
「とてもエキサイティングだし、ドライバーにとっても申し分ないチャレンジだ。常に限界までプッシュすることが必要だ」
「優勝やポールポジションを争うことができたら素晴らしいだろう。だけど、ビッグチームとはあまりにも離れすぎてしまっている」
「4番手を争うポテンシャルはある。でもすべてをまとめ、小さなミスをなくして、ポイントを獲得しにいくことが必要だ」
一方マグヌッセンは、グロージャンほどチャンピオンシップのポイントを重視していないという。
「現時点では、あまりランキングに注目しすぎたくない」とマグヌッセンは話した。
「だけどシーズンの終わりに向けて、もっと良い結果を残せるように懸命にやっていかなければならない」
「すべてにおいて、僕たちは進歩している。シーズンの残りのレースも楽しみだ」