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資生堂トップヘアメーキャップアーティスト計良宏文による展覧会が開催、新作インスタレーションで坂部三樹郎とコラボ

2019年06月04日 15:32  Fashionsnap.com

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計良宏文×勅使河原城一 《Flowers》2019年
資生堂トップヘアメーキャップアーティストの計良宏文(けらひろふみ)による展覧会「May I Start?計良宏文の越境するヘアメイク」が埼玉県立近代美術館で開催される。会期は7月6日から9月1日まで。公立美術館でヘアメーキャップアーティストによる展覧会が実施されるのは日本で初めて。

 計良は1992年に資生堂に入社。資生堂ビューティークリエイションセンターに所属し、宣伝広告や雑誌のヘアメイクを手掛けるほか、パリコレクションをはじめとするファッションショーではヘアチーフを担当している。また、芸術家の森村泰昌や華道家でフォトグラファーの勅使河原城一といった様々な領域のアーティストとの共同制作にも取り組み、表現の幅を広げてきた。
 同展では計良がこれまで手掛けてきた宣伝広告やコラボレーション作品のほか、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」や「ソマルタ(SOMARTA)」「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」「リミフゥ(LIMI feu)」との仕事で制作したウィッグやヘッドピースを、制作時の資料類を交えて展示。ヘアメイクとして参加した森村の自画像の美術史シリーズや、人形遣いの勘緑の公演に提供した文楽人形のかしら(頭部)、勅使河原との共作「花」などのコラボレーション作品も紹介する。このほかミキオサカベの坂部三樹郎とのコラボで、ひとりの女性の顔がヘアメイクの力で多彩な女性像に変化する様を約40台のディスプレイで表現する新作の映像インスタレーション「FACE」が公開される。
 会期中には関連イベントとして、坂部や電通のエグゼクティブクリエイティブディレクター 髙崎卓馬氏とのトークショーのほか、計良によるヘアメイクライブなどを開催。美術館担当学芸員と計良によるギャラリーツアーなども予定している。
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■「May I Start?計良宏文の越境するヘアメイク」会場:埼玉県立近代美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1会期:2019年7月6日(土)~9月1日(日)開館時間:10:00~17:30(展示室への入室は17時まで)休館日:月曜日(7月15日、8月12日は開館)観覧料:一般1100円(880円)、大高生880円(710円) ※( )内は20名以上の団体料金公式サイト
■関連イベントトークライブ日時:7月12日(金)、8月18日(日)14:30~16:00(開場14:00)場所:2階講堂内容:髙崎卓馬氏(株式会社 電通 エグゼクティブ・クリエーティブディレクター)との対談、坂部三樹郎氏(MIKIO SAKABE デザイナー)との対談(いずれも当日先着順の定員80人、料金は無料)
■ギャラリーツアー日時:8月3日(土)15:00~16:00場所:2階企画展示室
■ヘアメイクライブ日時:7月15日(月・祝)、8月6日(火)11:00~11:30、15:00~15:30場所:2階企画展示室定員:50名(開始時刻の1時間前から1階受付で整理券を配布)
■滞在制作日時:7月20日(土)場所:2階企画展示室内容:計良による文楽人形のかしら(頭部)の制作