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アヴィーチーの“音楽に触れる”という体験ーー最新アルバム『TIM』試聴イベントレポ

2019年06月03日 20:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 故アヴィーチーの最新アルバム『TIM』を発売前に試聴できるイベント『AVICII EXPERIENCE THE ALBUM “TIM” IN TOKYO』が、6月1日、2日の2日間、東京・渋谷マークシティにて開催された。


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 アヴィーチーの故郷であるストックホルム(スウェーデン)、ロンドン(イギリス)、サンパウロ(ブラジル)、ニューヨーク(アメリカ)、シドニー(オーストラリア)、東京(日本)の世界6都市で同時開催された本イベント。“アヴィーチーの楽曲を通じて繋がる”というテーマのもと、世界に数台しかない“Avicii Cube”と呼ばれる箱の中に抽選で選ばれたファン達が入り、『TIM』に収録されている新曲の一部をランダムで試聴できるという流れだ。


 まず、筆者も“Avicii Cube”の中に入ってヘッドフォンを装着し、アヴィーチーのロゴ(◢ ◤)に片方の手を置いてみた。すると、「Avicii」の名前が光り、同じ瞬間に世界のどこかでこの機械に手を置いている人がいるかどうかを探し始める。数秒ほどして海外の国名が表示された瞬間、自分が手を置いている逆の三角形に手の影が現れ、楽曲がスタートした。


 アルバムの中からランダムで選曲され、手を置いている間だけ楽曲が流れる。筆者は「Heart Upon My Sleeve feat. Imagine Dragons」、「Heaven」など4曲を試聴したのだが、ヘッドフォンから聴こえてくる楽曲たちはこれが遺作だなんてとても信じられないほどに瑞々しく、ぐっと背中を押してくれるようなエネルギーで満ち溢れていた。改めてアヴィーチーとコラボレートしたアーティストたちの想いが伝わってくる気もしたし、誰かの手と繋がってアヴィーチーの楽曲を聴くことによって、「“音楽に触れる”とはこういうことか」とも感じた。


 また、筆者は2日目に足を運んだのだが、イベントの初日にはアヴィーチーの代表曲「Wake Me Up」や『TIM』の収録曲「SOS」で歌唱しているシンガーで、ちょうど来日中であったったアロー・ブラックがサプライズで登場するというサプライズもあったそうだ。アローがイベント参加後に投稿したInstagramには、世界中にいるアヴィーチーのファンから歓喜のコメントが寄せられている。


 なお、アヴィーチーによるニューアルバム『TIM』は、日本時間6月7日0時に世界同時発売となる。(神人未稀)