2020年開催の東京五輪・パラリンピックの競技観戦チケットの抽選申込みが終了した。5月9日の申込み開始初日から電話が繋がらなくなるほど人気を博しており、世間の注目を集めた。
ネオマーケティングは6月3日、東京オリンピック事前抽選申し込みに関する調査の結果を発表。調査は今年5月に実施し、15歳以上の男女8407人から回答を得た。「五輪式典・競技を会場で見たい」と回答した人は38.5%で、「見たいと思わない」(41.3%)を下回った。
五輪を会場で見たいと思わない理由、10~20代は「興味がない」が53.6%
見たいと思わない理由を聞くと、1位は「テレビ中継で十分だから」(51.5%)で半数以上が回答した。2位以降、「人が多そうだから」(36.4%)、「東京五輪に興味がないから」(34.3%)、「首都圏に住んでいないから」(28.4%)などと続く。
年代別にみると、「テレビ中継で十分だから」は、10~20代が34.9%なのに対し、60代以上は64.7%と、年代が上がるごとに増加している。一方、「東京五輪に興味がないから」は60代以上が23.6%なのに対し、10~20代が53.6%と若年層ほど多くなっている。
「東京五輪を会場で見たい」と回答した人(4936人)の中で、5月に実施された観戦チケット抽選に申込みをした人は24.6%。抽選申し込みを行った式典・競技を聞くと、1位は「開会式」で52.4%。2位の「閉会式」(19.6%)に大きく差をつけた。
3位以降、「陸上競技」(17.9%)、「サッカー」(15.3%)、「水泳(競泳)」(14.3%)、「体操(体操競技)」(12.9%)、「野球」(12.1%)、「テニス」(11.3%)、「卓球」(9.4%)、「柔道」(9.2%)と続く。
自身で抽選申込みを行った人(650人)で、「申込み手続きが難しかった」という人が51.7%にのぼる。年代別に見ると、ネットやデジタル機器に比較的あかるいとされる10~20代でも58.1%が難しかったと回答。同社は、「申込み者の年代を問わず、手続きが困難であったことが伺える結果となりました」とコメントしている。