5月31~6月2日に行われた2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガル。南欧ポルトガルを舞台としたグラベル(未舗装路)イベントを制したTOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム総代表、トヨタ自動車の豊田章男社長が喜びのコメントを発表した。
2017年にWRCへ復帰したトヨタにとって、このラリー・ポルトガルは過去2シーズンに渡って苦戦を強いられてきた1戦で、2017年大会は3台が完走したもののベストリザルトはユホ・ハンニネンの総合7位だった。
翌2018年大会はエサペッカ・ラッピが総合5位に食い込んだものの、ヤリ-マティ・ラトバラは右フロントサスペンションを痛めてデイリタイアを余儀なくされ、総合24位。オット・タナクは冷却水漏れからエンジンにダメージを負い、リタイアとなっていた。
“3度目の正直”として挑んだ2019年大会では、タナクが競技初日のSS3で総合首位に浮上すると、そのまま逃げ切り優勝を飾り、前戦チリに続く2019年シーズン3勝目を挙げた。
また、結果的には総合7位となったラトバラと、最終ステージでリタイアしたクリス・ミークも、タナクに劣らないパフォーマンスを発揮。一時はトヨタ陣営の3台でトップ3を独占する圧倒的な強さをみせつけた。
この結果を受けて、豊田章男チーム総代表が「前戦チリに続き、今度はポルトガルから、うれしいニュースが届きました。ファンの皆様、応援ありがとうございました」とコメントを発表した。
豊田章男チーム総代表のコメントは以下のとおりだ。
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前戦チリに続き、今度はポルトガルから、うれしいニュースが届きました。ファンの皆様、応援ありがとうございました。
WRC復帰以来、ポルトガルの地では毎年、苦戦を重ねてまいりました。
3度目の挑戦となった今週末は、序盤戦では3台のヤリスWRCがトップ争い続けながら、最終的に、(オット)タナク/(マルティン)ヤルヴェオヤ組が優勝を勝ち取ることができました。
悔しさを力に変えて、改善を積み重ねてきたチームの努力が実った戦いだったと思います。
タナク選手、ヤルヴェオヤ選手、そして(トミ)マキネン代表をはじめとしたチームのみんなありがとう!
(ヤリ-マティ)ラトバラ/(ミーカ)アンティラ組はサスペンショントラブルにより、途中でデイリタイアをせざるを得ませんでした。しかし、前半戦には、いつも以上に頼もしい速さを見せてくれていました。また、(クリス)ミーク/(セブ)マーシャル組はヤリスWRCに乗るごとに、その速さを増してくれていると思います。最後まで攻めの姿勢を忘れず走り続けてもくれました。
シーズン後半戦、3台全てで結果を残せる戦いをしていきたいと思います。
我々はトミと共に、ドライバーがもっと安心して走り続けられるクルマを追求してまいりますので、ドライバーのみんなは、引き続き、ヤリスWRCを思い切り走らせてください。
ファンの皆さまも、引き続き、全力での応援をお願いいたします。
次戦イタリアは、みんなの力で、最高の結果を勝ち取りましょう!
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
チーム総代表 豊田章男