MotoGP第6戦イタリアGPの決勝レースがムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスで表彰台を獲得したダニロ・ペトルッチ、マルク・マルケス、アンドレア・ドヴィツィオーゾが会見に臨み、レースを振り返った。
■ダニロ・ペトルッチ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(決勝 優勝)
「本当にすばらしい。スタートしたときに、何台もトップ集団にいようとしていた。そこで、僕はリスクを避けながら先頭集団にいようとしたんだ。できるだけ、終盤に向けてエネルギーとタイヤをセーブしようと努めたよ。残り5周で……、いや3周だったかな、攻めようと思っていたんだ」
「きっと最終ラップには誰かが僕をオーバーテイクするだろうと思っていた。そしてそれは正しかったね。マルク(・マルケス)とアンドレア(・ドヴィツィオーゾ)が最終ラップの1コーナーで仕掛けてくるだろうと思った。スリップストリームを利用してね。マルクとドヴィが僕を交わしたとき、ほんの少しだけワイドになった。そこにスペースを見出して飛び込んだよ」
「アンドレアには申し訳ないことをした。(自分が突っ込んだことで)バイクを起こさせてしまったから。けれど、今日は初勝利を挙げるチャンスだと思ったんだ。最終ラップは本当に攻めたよ。ついに最終コーナーを立ち上がって、ギアを4速に入れ、5速に入れて……6速。フィニッシュラインを迎えたんだ」
「僕の初勝利は、チームメイトであるアンドレアに捧げたい。というのも、彼は僕を子供のように……、いや、兄弟かな、大きい子供だよね(笑)、とにかく面倒を見てくれたんだ。ドゥカティ、それから家族に深く感謝したい」
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(決勝 2位)
「もちろん、満足しているよ。チャンピオンシップにとって2位で終えられたのはよかったと思う。20ポイントを得ることができた」
「最終ラップでは、1コーナーが勝負だと思っていた。最終ラップではダニロがトップ、僕が2番手、ドヴィが3番手。そこで、守ることに徹しようと思った。もし僕たちふたりがはらんでしまったら、ドヴィが勝ってしまうからね」
「(レース中盤では)ジャック(・ミラー)と争ってタイムをロスしてしまった。それに、(アレックス・)リンスも僕を交わした。これは誤算だったね。けれど僕にはペースがあるとわかっていたんだ。昨日(の予選)はファステストラップをフロントにミディアムタイヤを履いて出したけれど、レースでは難しいと思った。それで、フロントにハードタイヤをチョイスした。レース序盤は遅くなるだろうとわかっていたけれどね。この選択は正しかったと思うよ」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(決勝 3位)
「とてもうれしい。今週末は少し苦戦していて、昨日やっと、フィーリングが戻ってきたんだ。それで、レースに向けて正しい方向で作業をした。スタートは完ぺきだった。ポジションを守り、タイヤをセーブしたよ。今日は気温が高く、身体的にも厳しかったからね」
「戦略はよかったと思う。最終ラップの1コーナーで1番手になりたかったんだけど、ダニロがとてもアグレッシブに僕たちをオーバーテイクしていった。それで、バイクを起こさなくてはならなかった。再びマルクの後ろに後退してしまった。最終ラップはかなりグリップを失っていてもいた。さらに戦略を立てようとしたけれど、無理だったね」
「ダニロが優勝して僕もうれしい。僕たちはともに戦ってきた。彼にはポテンシャルがあるとわかっていたよ。多くのインタビューで、開幕戦カタール前から、そう言ってきたように。ダニロの優勝がうれしいし、ムジェロで勝てたことは僕たちのチャンピオンシップにとってもベストだ」
「ただ、満足できない部分もある。マルクがここ(2位)にいて、(加速が重要なサーキットレイアウトのムジェロにおいて)僕たちと戦っていたということだ。マルクはとても強い。チャンピオンシップを戦っていくのなら、僕たちは改善をしていかないといけない」