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デイリタイアしたラトバラ「フロントに違和感を覚え、問題が起きたと理解。フラストレーションを感じる」/2019WRC第7戦ポルトガル デイ2後コメント

2019年06月02日 14:41  AUTOSPORT web

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ミーティングを重ねるオット・タナクとヤリ-マティ・ラトバラ
2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガルは6月1日、SS8~13が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。しかし、10秒以内の僅差にクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が迫り、優勝争いは三つどもえの様相を呈している。

■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合1番手

「本当に大変な1日だった。最初のステージでブレーキに問題が起きたから、リエゾンで一生懸命修理に取り組み、ロングステージでは何とか普通に走れるようになった。そして、日中のサービスではチームが完璧な状態に直してくれたよ」

「午後のステージは今回のラリーでもっとも難易度が高く、多くの石がそこら中に転がる、非常に荒れた路面コンディションだったから、クルマに大きな負担がかかった」

「残念ながら最後のステージで問題を抱えてしまったけど、最後まで走り切れたのは不幸中の幸いだ。我々は依然ラリーをリードしているが、油断はできない」

「日曜日は勝負がほぼ決まり退屈に感じることもあるけど、今回に関しては最後まで攻め続けなければならないし、そのようなバトルをするのが楽しみだ。我々のクルマには速さと、勝つ力が備わっていると思う」

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合11番手
「午前中のステージはハードタイヤを2本使ったが、その効果は非常に大きく、思い切り攻めることができた。自分の速さに満足でき、クルマのフィーリングが良かったので、リズムを感じながら楽しく走れたよ」

「しかし、午後の1本目のステージでクルマのフロントに違和感を覚え、何か問題が起きたと理解した。自力で応急処置を試み走り続けたけど、道がとても荒れていたから、最終的には壊れてしまった」

「ポディウムを狙える位置につけていたから、とてもフラストレーションを感じる。ただし、少なくとも速さはあったから、それはモチベーションの原動力になるし、これからも戦い続ける」

「明日は、少しでもポイントを得られるように、全力を尽くして走る」

●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合2番手
「今日は自分にとって本当に良い日だった。おそらく、このクルマで走ったなかでは最良の日だったと思う。今朝は運転がとても楽しく、昨日よりもはるかにいいリズムで走れたよ」

「これまで、同じステージを2回目に走る際は苦戦したが、今日の午後はとてもいいペースで走れることができたから、それについても満足している。順位を守るため思い切り攻めなくてはならない状況だったから、全力で走った」

「ヤリ-マティ(ラトバラ)はとても好調だったから、あのようなことになってしまったのは本当に残念だ。今回は、特にクルマにとって非常に過酷なラリーだと思う。気温は高く、路面は乾き、2回目の走行時はこれまで見たことがないくらい酷く荒れ、最悪ともいえるコンディションだった」

「オット(タナク)と私が、このままワン・ツー・フィニッシュすることがチームにとって重要だから、明日も全力で戦うよ」

■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手

「僕たちにとって強力な1日になったし、今週末にここで自分たちのポテンシャルを再確認できてうれしいよ。チームの取り組みは第一級だ」

「午前の走行では6本のソフトタイヤを積む戦略をとったが、余分の重量がかかったので誤りだったかもしれない。でもそれほど悪いことにはならなかったし、(セバスチャン)オジエを抑えておくことができた」

「午後は5本のタイヤを積み、差を広げようとした。実際そうすることができたし、表彰台に近づくこともできた。2度目の走行はライン上に岩があり、簡単ではなかった。最終ステージはトラブルなしの状況とはとても言えなかった」

「それでも間違いなくスピードは出ていたし、さらに2度のステージ優勝を飾ることができた。これで(クリス)ミークと(オット)タナクが射程圏内に入った。日曜日は優勝を賭けたエキサイティングな戦いになるよ」

●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合24番手
「上位を目指して戦えないとそれほど楽しめないが、でも僕たちにはチームとしての役割があることを認識しているし、今日はその役割を果たしたよ。この情勢では、僕の状況は変わらない。なぜなら強力なフィニッシュを飾るチャンスは初日になくなってしまったからだ」

「僕たちは各ステージが始まるごとにただ集中していった。限界に近づくような走行はせず、チームのために重要なポイントを持ち帰ることができるように、余裕を持って進んでいった」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合27番手
「金曜日の残念な結果の後だから、あまり話すことはないが、それでも僕たちは決して諦めない。特に僕たちの重要な仕事は、チャンピオンシップにおけるチームの野望をサポートすることだからね」

「今日は僕たちのタイムは先頭集団のものにはおよばなかった。彼らには手が届かなかったんだ。ベストを尽くし、(第8戦)サルディニアに向けた準備をするチャンスを活用した」

「1日のほとんどで良いフィーリングを掴んでいた。僕たちのこれからの仕事は、ラリーをスムーズに戦い、素晴らしいファンが醸し出す雰囲気に浸り、最高のステージを満喫することだ」


■Mスポーツ・フォード
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合7番手

「1日の大半で第一走者を務めていたから、本当に難しかった。明らかに路面の“掃除”が多い1日だったから、トラブルなく何とか切り抜けることに徹した」

「明日は同じことをもっとしなければならない。フィーリングがよければ、パワーステージでポイントを狙えるだろう」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手
「出走順が早くて難しい1日だった。ドライビングはまずまずのレベルだったけど、他のドライバーたちよりタイムロスしていたから、昨日ほどよくなかった」

●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合15番手

「今日はペースをもっと縮めたかったから、それが僕たちのやったことだ。WRカーデビュー2日目で、エルフィン(エバンス)やテーム(スニネン)に迫るタイムを出せたんじゃないかな」

「1キロごとに上達していくような感覚を持っていから、最後のSSは残念だった。ブレーキングをミスしただけで、大きくスライドしてリヤを木にヒットさせてしまった」

「ばかげたミスだったけど、あまり動揺しなかった。1日の終わりにまだWRカーを運転していたんだから。これは驚くべきことだよ」

■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合4番手
「総合4番手という結果を喜んでいるよ。午後よりも午前の方が順調だった。タイヤの戦略を考えてセットアップを変更した。でもそれは2度目の走行に向けたベストな判断ではなかったようだ」

「今もC3 WRCについて学んでいる。これまでのところポジティブな結果となっている。レッキで目にしたルーズなコンディションから、最悪の事態になることを恐れていたんだ」

●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合5番手

「僕たちにとってとても良い1日になった。C3 WRCのドライビングを本当に楽しめたよ!」

「チームとも良い仕事ができたし、今ではマシンは僕のドライビングスタイルにいっそう合うようになった。実際にそのことは、出走順にもかかわらずこのようなタイムを出せたことからも分かる。明日もこの勢いを維持することが今の目標だ」