ラップを披露したシュワ、もちろんあのセリフも “シュワちゃん”の愛称で親しまれ、『ターミネーター』シリーズや『ツインズ』などで人気を集めた俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(71)。彼がこのほどオーストリア出身歌手の新曲でラップを披露し、注目を浴びている。
【この記事の動画を見る】 オーストリア出身の元ボディビルダー・チャンピオン、ハリウッド俳優にカリフォルニア州知事…これまで様々な方面で活躍してきたアーノルド・シュワルツェネッガーに、また1つ新たな“肩書き”が増えることになった。それはなんと“ラッパー”。同郷の歌手アンドレアス・ガバリエール(Andreas Gabalier)が先月24日にリリースした新曲『Pump It Up』で、英語によるラップを堂々と披露したのだ。
「Hasta la vista, baby(また会おうぜ、ベイビー)」というセリフで始まるこの曲には、“モチベーション・ソング”とサブタイトルがついており、母国オーストリアのボディビルダー・チャンピオンから国際的映画スター、そしてカリフォルニア州知事へと華麗な転身を遂げたシュワの人生が歌われている。
シュワは英語でのラップを担当、
「おい、おれはアーノルド・シュワルツェネッガーだ。よく聞けよ。」
「自分にしっかり問いかけろ、“何”じゃなくて“誰”になりたいか?ってな。必ず成功を掴むと疑わず、死ぬほど努力を重ねて、自分を信じれば夢は叶うんだ。」
「ルールなんてものは破っちまえ。壁をぶち壊せ。失敗を恐れるな。型にはまってちゃダメだ。労なくしては得るもの無しだ。できないなんてセリフは聞きたくない。情けには報いるんだ。」
と早口でまくしたてる。
最後は、
「おれの名はアーノルド・シュワルツェネッガー。アイル・ビー・バック。」
とおなじみのセリフで締めくくられている。
MVでは若かりし頃のシュワがボディビルダーとしてムキムキのボディを披露する姿や、ガバリエールとジムでワークアウトに励んだり、サンタモニカの街でサイクリングを楽しむ現在の姿を見ることができる。
トレードマークの訛りの強い英語ながらも、リズムに乗せてラップを披露するシュワには、
「なつかしのオーストリア訛りが聞けてうれしい」
「『ターミネーター』の時よりよく喋ってる!」
「ラッパーのアーノルドは、やっぱりちょっと違和感あるかも」
「母国語で歌ったほうがウケがよいのでは?」
など人々の評価は様々なもよう。
訛りに関しては「イタい」「ドン引き」と辛辣な声もあがっているシュワだが、「実際は流暢な英語を話せること」「訛りはあくまでもファンサービスであること」を彼はあるインタビューでこのように明かしていた。
「訛りの強い英語はもうすっかり僕の一部。みんなも本当に喜んでくれるんだ。」
「『映画界での成功は不可能』と言われていた“いわくつき”の英語が、結果的に僕の強みになった。」
そして今でも行く先々で「Hasta la vista, baby」「I’ll be back」のセリフでファンを喜ばせている。
1969年公開の初主演映画『SF超人ヘラクレス』では吹き替えが必要になるほど訛りの強い英語を話していたが、半世紀を経て英語でラップソングを披露する日が来るとは、アーノルド・シュワルツェネッガー本人も夢にも思わなかったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)