今のご時世、ガラケーを使っている人は本当に見なくなった。僕はまだガラケー持ちだけど、使える機能は本当に少ない上、もう何年も前からツイッターもLINEも、ガラケーには対応しなくなっている。ただ、携帯電話としての機能はしっかりと生きているので、まだまだ愛用し続けるつもりだ。
そうは言ってもガラケーなんて、今となっては過去の遺物。スマホが席巻してしまった現在では、その存在自体を懐かしむ人も多いはず。そこで今回は、往時のガラケー人気を知っている人たちに向けて、懐かしいガラケーあるあるを紹介していきたい。(文:松本ミゾレ)
「ショートメール1通20円とかいう暴利」
先日、5ちゃんねるに「ガラケーを知らない世代にはわからなそうなこと」というスレッドが立っていた。スレ主は手始めに「アンテナをピカピカ光らせるのが流行った」と例を挙げている。
ピカピカ光るアンテナ。あったあった。メールを受信するときとか、着信があったときに綺麗に光るやつ。あと、光らないアンテナと交換する形で用いるタイプもあったような。別売りのドレスアップパーツ扱いされてて、ドコモショップとかでも売っていたのをおぼえている。
スレ主は他にも「ショートメール1通20円とかいう暴利」とも書き込んでいる。昔は信じられないぐらい通話・パケット料金が高かった。1時間も電話していると、平気で4桁円の料金表示になってて青くなった人は、きっと多かったはずだ。
「Re:Re:Re:Re:Re:」「着メロ雑誌には音階が記されていて自分で入力していた」
もちろん話はこれだけでは終わらない。スレッドには他にも懐かしいガラケー思い出話が詰め込まれていた。
「赤外線通信で連絡先交換」
「電池パックの蓋の裏にプリクラ」
「ストラップじゃらじゃら」
「着メロ雑誌には音階が記されていて自分で入力していた」
「携帯ショップの紙袋を持って歩くのがステータスに」
「Re:Re:Re:Re:Re:」
どうだろう。2000年代初頭ぐらいから一気に普及したガラケーだが、その当時にガラケーを使っていた人たちにとっては、どれも懐かしい話になるんじゃなかろうか。特に電池パックの蓋の裏にプリクラを貼っていたという話には、思わず「あ~やってたわ」とこぼしてしまった。
初期の頃のガラケーって下手するとまだ着メロも3和音ぐらいしかなかったし、カメラ機能もなかった。さらには液晶だってカラーでもなかった。が、ガラケーの進化は割とハイペースだった。
3和音は16和音になり、カメラが搭載されてメールに写真を添付できるようになり、液晶がカラーになっていく様子をリアルタイムで経験した人たちは、その勢いに感心したに違いない。僕はかなり感動していた。
メールよりラインやSNSで連絡を取る時代だから、返信が続くに連れて件名に増える「Re:」を見ることもなくなった。今の時代、ガラケーは本当に使い物にならない端末扱いされている。でも、ほんの20年ほど前には、誰もが手放せないガジェットだったのだ。時代の流れは速い。