ブラック企業には、一般常識では考えられない行動・発言をする上司が存在するものだ。キャリコネニュース読者から寄せられた「トンデモ上司」エピソードを紹介する。
クリエイティブ職の40代女性は、以前勤めていた会社の社長が絶対君主だったと明かす。10人足らずの会社だったが、
「少しでも気に入らない社員がいると、辞めるまで社長が嫌がらせを続けます。いなくなるとまた新たなターゲットを見つける、その連続でした」
明確な理由もなく正社員から契約社員にされ、給与を減らされた人もいたという。それだけでなく、「仕事をどんどん減らされ、最終的にはパソコンのLANまで外され、事実上座っていることだけ強要されていました」という。
「私もターゲットになり、突然怒鳴られたり、言いがかりをつけられるようになり、自分を守るために退職しました。その後聞いた話では、次にターゲットになった人は体調を崩してしまい、裁判の話まで出たそうです」
社長にラーメンを奢られたら、翌朝「ごちそうさまでした!」と言わなければ説教
自動車ディーラーで営業として働いていた20代女性は、常に上司からセクハラ発言を受けていた。
「洗車した車の社内に白い汚れがあると『カーセックスしてたの?』と言われ、休日後には『昨日は彼氏と良いことしてたの?』などと言われました」
パワハラ的発言も多く、「自慢話のように『逆らってきた部下にブチ切れて熱湯を浴びせかけた』という話を聞かされた時には、正直耳を疑いました」と呆れている。
営業職の40代男性が以前働いていた職場は、決算期に棚卸し作業があった。休日に強制的に全員出勤し、作業が終わると「普段はドケチな社長一家が夕食を近くのラーメン屋に全員を連れていきご馳走してくれる」というが、「これが罠」と記す。
「翌朝出勤して一番に『昨日はご馳走さまでした!』と挨拶出来なかったら立たされたまま小一時間説教をくらうことになります」
生産地偽装は当たり前!ベトナムで作って日本製扱いに
営業職の50代男性の過去の勤務先では、会社全体で偽装をしていた。「MADE in JAPAN」を謳っているにも関わらず、実際にはベトナム製なのだ。ベトナムで生産する際に「JAPAN」と刻印し、その上に「Vietnam」のシールを貼って輸出させていた。
日本に着いたらシールを剥がし、「JAPAN」の文字を出して販売していた。
営業職の30代男性は以前の職場で、同僚が自殺した。直属の上司から何度も叱咤されたためだという。しかし、
「自殺に追い込んだ本人達は『なんで自殺したんだろう』と他人事。会社も原因究明をせず、揉み消すことに必死になっていました」
と語る。男性は「大手上場企業であれば有耶無耶にはならないでしょうが、中小企業、特にオーナー企業はコンプライアンスやガバナンスがなっていないところが多いと思います」と綴った。
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