トップへ

Kis-My-Ft2“演技班”、ドラマ・映画での快進撃が続く 2019年一番の推しは宮田俊哉!?

2019年06月02日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 現在、ドームツアー真っ最中のKis-My-Ft2。デビューから約8年、着実にキャリアを積み、グループとしてもメンバーのソロとしても様々な活動を行っている。Kis-My-Ft2といえばバラエティのイメージが強いが、2019年に入り、ドラマや映画に積極的に出演するメンバーが目立ってきている。


 “キスマイ演技班”の筆頭となるのは、玉森裕太だろう。5月31日からも主演映画『パラレルワールド・ラブストーリー』が公開された。『パラレルワールド・ラブストーリー』で玉森が演じるのは、最先端研究を行うバイテック社の研究員・敦賀崇史。敦賀は大学院を主席で卒業する天才でありつつ、スポーツも万能という非の打ち所のない人物。ある意味、ジャニーズタレントが演じる、王道のキャラクターと言える。これまで様々な作品に出演してきた玉森は、基本的に大きなマイナスポイントがないキャラクターを演じてきているが、その中でも幅がある。例えば、2017年10月クールのドラマ『重要参考人探偵』(テレビ朝日系)の弥木圭。コメディ色の強い作品だったが、わざとらしさもなく自然に「キレやすいけどちょっと頼りないところもあるモデル」を好演。同じミステリー作品だった『リバース』(TBS系)で見せた真面目な教師役とはまた違った顔を見せていた。そして今回の『パラレルワールド・ラブストーリー』もミステリーである。今回は一体どのようなキャラクターを見せてくれるのだろうか。さらに玉森のキャリアを広げるきっかけになるかもしれない。


 玉森と並ぶ演技班は、藤ヶ谷太輔。主演を務めている『ミラー・ツインズ』(フジテレビ系)に現在出演中だ。最近では玉森の出演作が取り沙汰されているが、藤ヶ谷もこれまでコンスタントにドラマや映画に出演している。しかも、演じてきた役も幅広い。『仮面ティーチャー』(日本テレビ系)では世を正すヒーロー役、『MARS~ただ、君を愛してる』(日本テレビ系)では二面性を持つ青年、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ系)では主人公・櫻子さんに振り回される青年……。『ミラー・ツインズ』で演じているのも双子という難しい役だ。しかも、かたや刑事、かたや犯罪者という真逆の境遇で、性格まで正反対。難易度はかなり高い。しかしネット上やSNS上での評判は上々だ。それもこれも、これまで幅広い役を演じてきたからだろうか。6月8日からは『ミラー・ツインズ』Season2が、WOWOWにて放送スタート予定。藤ヶ谷の渾身の演技に期待したい。


 そして、2019年2月公開の映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』で映画初主演を果たした北山宏光。玉森、藤ヶ谷と比べてしまうと演技のイメージが少ない北山だが、見ている人をほっこりさせる役をやらせたらピカイチだ。実際『トラさん~僕が猫になったワケ~』では、ダメ男だが家族への愛情たっぷり、貧乏だけど前向きに明るく生きる様を見事に表現。2013年の『幽かな彼女』(フジテレビ系)での愛想は良いけれど空回りしがちな教師・林邦彦役、『家族狩り』(TBS系)の張り詰めた空気を和ませるチャラ男・鈴木渓徳役にも通づるところがある。もちろん、ほっこりさせる役以外も演じられる器用さを持つ北山だが、彼にはこのまま「ほっこりさせる役ならばジャニーズ随一」という唯一無二のポジションを築いていってほしい。


 そして最後は宮田俊哉だ。Kis-My-Ft2の中でもいじられ役の宮田は、決してドラマ出演が多いメンバーではない。だが、2019年、宮田の演技を推したい。現在宮田が出演中の『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)は視聴されているだろうか。宮田が演じるのは、風間俊介演じる根来公平の兄・根来公次役だ。実際には、宮田は風間よりも5歳年下。歳も演技のキャリアも上である風間の兄役を演じているのだ。だが、宮田が表現する優しい微笑みと諭すような話し方など、包み込むような“お兄ちゃん感”が秀逸なのである。2015年、2016年に出演した『子連れ信兵衛』シリーズ(NHK BSプレミアム)でもそうだが、宮田は心優しい愛情深い役がぴったり。そんな宮田の良さが全面に出ている公次役が評価され、次回作につながってほしいと願う。 


 今夏には、藤ヶ谷主演のミュージカル『ドン・ジュアン』も上演が決定している。2019年、まだまだKis-My-Ft2演技班の快進撃が続いていきそうだ。


(文=髙橋梓)