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17秒リード築いたトヨタのタナク「ゴールはまだ先。集中力を高めて臨まなければ」/2019WRC第7戦ポルトガル デイ1後コメント

2019年06月01日 16:01  AUTOSPORT web

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オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガルは5月31日、SS1~7が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位、総合2番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、総合3番手にクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)と、トヨタ陣営がトップ3を独占した。

■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合1番手
「大変厳しい1日だった。とても暑く、ステージは非常に難しいコンディションだったが、1日を通してクリーンな走りができたと思う」

「クルマのフィーリングは素晴らしく、自信を持てたから、攻めの走りができた。明日からのステージを有利な出走順で走りたいと思っていたけど、その目標は達成できた。そういう意味では、今日はすべてうまくいったので喜ぶべきだろう」

「チームとしても非常に良いポジションにつけているけど、ラリーはほんの一部が終わったに過ぎず、ゴールはまだ先。明日のステージは、レッキで走った時点でもかなり荒れていたから、きっとタフな1日になるだろう。集中力を高めて臨まなければならないね」

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合2番手

「全体的にはいい1日だった。クルマの調子はとてもよく、楽しんでドライブできた。今朝は自分の運転に満足することができ、午後もスピードは十分にあったよ」

「ただし、ポルトガル北部のラリーでは今まで体験したことがないくらい気温が高かったこともあり、タイヤの摩耗に悩まされた。きっと、自分のアグレッシブなドライビングスタイルも摩耗に影響したと思う」

「明日はもう少し楽に摩耗をコントロールできるように、今晩対策を考えるつもりだ。現在のこのいい順位を、何とか守らなければならないからね」

●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合3番手

「チームにとって素晴らしい1日になったが、今日は気温が非常に高く苦労した。午前中はインターコムに問題が生じ、あるSSでコドライバーのセブが読み上げるペースノートの情報が聞こえなくなってしまった」

「しかし、セブは手で指示をしてくれたから、それに従って走ったよ。午後も小さな問題が生じたけど、それでも総合3番手という結果には満足している。

「すぐ後方には速いライバルが迫っているが、今晩のサービスでクルマのコンディションを整え、明日も全力で戦いに臨む」

■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合4番手

「間違いなく厳しいスタートとなった。午前中のオープニングステージでは苦戦した。土ぼこりが舞い上がっていて、かなり慎重に対処せずにはいられなかったんだ」

「SS2では、分岐のところでマシンがストールしてしまい、いくらかタイムを失ってしまった。SS3では調子を取り戻し、2番手のファステストタイムを出すことができた。だからランチタイムでは複雑な気分だったね」

「午後の走行では、物事は完璧には進まなかった。一番苛立ったことは、1日を通してスピードが欠けていて、リズムを掴むチャンスがなかったことだ」

「初日に2回のステージ優勝を飾り、表彰台までたったの1.4秒差でトップ4につけるという結果は悪くはないが、自分たちにはもっと力があることは分かっている」

●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合45番手

「期待外れの1日だったし、このラリーに挑むにあたって望んでいた結果ではなかった。スタートは順調だったが、午前中のSS3で20メートルほどすすんだところで、メカニカルトラブルが起きてしまったんだ」

「非常に遅いペースでステージを走り終えなければならず、15分から16分は失った。ポジティブなラリーになると期待できるスタートだったが、今では戦いの目標がない状態で、下位に沈んでしまった」

「午後の走行ではできる限り楽しむしかなかった。少しは楽しむことができたよ。明日の僕たちの走行順は早いので、長く厳しい1日になるからね」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合49番手
「オープニングではステージ優勝を果たし、良い1日のスタートが切れたし、走行中の感触も良かった。SS2では区間の最後までもたせるようにタイヤを労っていた」

「午前の最終ステージのスタートで、マシンがパワーを失い、フィニッシュまでたどり着くのに大幅に時間がかかってしまった」

「自分のことだけでなく、チームのことを思って落胆したよ。他のステージで出したペースを見れば、今週末の僕たちには優勝を目指せる大きなチャンスがあったはずだったが、望みは絶たれてしまった」

■Mスポーツ・フォード
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合16番手

「明らかに僕たちにとって期待外れな1日だった。午前中は完璧ではなかったけれど、ランチ後はフィーリングもよくて、先頭軍団との差を縮め始めていた。そうしたら不運にも、スロットルペダルに接触不良が起こって、問題を突き止めるのに時間が掛かってしまった」

「かなりタイムロスしてしまい、明日の走行順は理想的なものとはならなかった。だけど、引き続きレースに出て、楽しんで、成り行きを見守る必要があると思っている」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合6番手
「今日の午後はブレーキにいくつかトラブルがあって、たった1つのSSで1分近くタイムロスしてしまった。こんなに速いクルマでブレーキなしで走るのは簡単ではないよ!それを除いては、いい1日だった」

「いいタイムを出して、総合2位のポジションを争っていた。トラブルの直前には最速タイムをマークして、マシンのフィーリングも最高だった。すべてがうまく運んでいたから、表彰台のポジションを逃したのは残念だ」

「でも、明日はまた別のチャレンジングな日だ。何でも起こり得るから、引き続き頑張るよ」

●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合7番手
「最高の1日だった、今日の結果に満足しているよ。午前中は極めてクリーンだった。たぶん2度目のSSではプッシュが足りなくて、少し不要なタイムロスをしてしまった。だけど、午後には一歩前進した」

「SS5のスタートでエンジンが急に止まっていくらかタイムロスしてしまった。エンジンを再スタートさせるのに10秒か15秒ほどかかってしまったよ。それでイライラして、次のSSではアグレッシブに走り過ぎてタイヤを使いすぎてしまった」

「それでも、総合的に考えればすべてよかった。僕たちは何人かのビックネームを打ち負かしたからね! 明日のプランはまた改善すること。すごくいいSSだから、少しプッシュできるといいね」

■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合5番手
「出走順が1番手だった今日、本当に厳しいコンディションのなかで、特に区間の最初のステージで自分たちが成し遂げたことに満足している」

「オット(タナク)との差はすでにとても大きいが、総合2番手のクルー(ヤリ-マティ・ラトバラ)はそれほど離れているわけではない。彼らに追いつくために、これからベストを尽くすつもりだ」

「2日目のステージはとても長く、おそらく非常に厳しいものになるだろう。でも全力を尽くしていくよ」

●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合8番手

「パンクしたことは不運だったが、これまでのラリーに比べて、ここでははるかに競争力が出せることが分かって嬉しいよ。僕たちは正しい方向へ進んでいる。とりわけ、いっそう優れた走行ができると感じ始めているんだ」

「戦いに集中し、トラブルを避けつつテーム(スニネン)と戦うことが、残りのラリーでの僕たちの目標だよ」