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小島秀夫監督最新作『デス・ストランディング』は『MGS』を超える作品になるか?

2019年06月01日 09:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2019年5月29日、『メタルギアソリッド』シリーズで知られる小島秀夫氏の手がける最新作『デス・ストランディング』の最新トレーラーが公開された。本作の発売日は今年11月8日となる。


 この記事では9分に及ぶ『デス・ストランディング』のトレーラーや、そのほかの公式情報から本作のゲーム性を予想してみたい。


(参考:小島秀夫監督が描く“新しい絆”とはーー『DEATH STRANDING』が11月8日に発売決定


■オープンワールドゲーム? ステルスゲームの要素も?
 本作のジャンルは”アクション”としか公開されていなかったが、今回のトレーラーを見る限りでは、主人公が開けた大地を駆け巡っているあたりから『MGSV:TPP』のようなオープンワールドゲームであることが予想できる。


 トレーラーでは野原での探索中に突如、装甲車に乗った敵が現れ主人公が草むらに身を隠す場面も見受けられた。このことから『MGS』シリーズと近いステルスゲームの要素も盛りこまれていることも考えられる。


 そして本作について小島秀夫氏自身は、こう語っている。


“『DEATH STRANDING』は、分断され孤立した都市や人々を繋ぐ、まったく新しいアクション・ゲームです。”


https://www.jp.playstation.com/blog/detail/8588/20190530-deathstranding.htmlより


 ”繋がり”というテーマが現状、ゲーム中でどのような機能として実装されているのかはまだわからないが、単に既存のオープンワールドゲームやステルスゲームを焼き直しただけの作品でないことだけは間違いないようだ。


■マッツ・ミケルセンにレア・セドゥ、豪華俳優が目白押し
 『デス・ストランディング』のキャラクターたちは、実在する俳優をモーションキャプチャーすることでデザインされており、そのキャストは現役のハリウッド俳優ばかり。


 主人公役のノーマン・リーダスは、人気海外ドラマ『ウォーキング・デッド』で主役級のキャラクターを演じて一躍ブレイクした俳優。過去には小島監督の制作したゲーム『P.T.』にも出演している。


 そして『ドクター・ストレンジ』や『007 カジノロワイヤル』で名悪役を務めたデンマークの俳優、マッツ・ミケルセンはどうやら本作でも悪役的な立ち位置のキャラを演じるようだ。


 他には『007 スペクター』『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥに、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督も俳優としてキャスティングされている。


■トレーラー中で気になるポイントは?
 公開された映像の中で筆者が特に印象的だったのは2つのポイント。


 ひとつはノーマン・リーダス演じる主人公が、カプセルのような機械を取り出したかと思えば、そのカプセルの中に胎児が入っていたこと。どうやらこの胎児は本作の重要なテーマである”繋がり”と密接な関係を持っているようだ。


 そしてもう一点気になったのが、「過去と繋がっているものたち」という字幕の後に流れた、第一次世界大戦を想起させるフィールドだ。キーワードである”繋がり”とは異なる時間軸が接続されるという意味でも用いられているのだろうか? また、TPSの要素があることもこのシーンから明らかになった。


 他にもゲーム性に関わる部分では、フィールドで主人公がハシゴを取り出して高所に登ったり、ロープを使って崖から降りたりといったフィールドインタラクションも重要になってきそうだ。


■『デス・ストランディング』は『MGS』を超える作品になるか?
 小島監督の前作『MGSV:TPP』は、『MGS』の完成形とも言えるほど非常にクオリティの高い作品だったが、KONAMIと小島監督の軋轢によって歯がゆい終わり方になった点だけが残念だった。


 今回の『デス・ストランディング』はコジマプロダクション独立後初の作品だけに、世界中からの期待と注目が集まっている。


 『デス・ストランディング』の発売日は2019年11月8日。小島監督による素晴らしいゲームに”繋がれる”ことを、心待ちにしておこう。


(脳間 寺院)