F1のマネージングディレクター、ロス・ブラウンは、2019年第6戦モナコGPでホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載したマシン4台がトップ8に入ったのは素晴らしいリザルトであるとして、レッドブル・ホンダは提携初シーズンから結果を出し始めていると高く評価した。
レッドブル・ホンダが順調に進歩しているのは、2018年に姉妹チームのトロロッソが1年早くホンダとのパートナーシップをスタートさせたことによる貢献も大きいと、ブラウンは考えている。
トロロッソは2017年末でルノーとの契約を終え、2018年からパワーユニットをホンダに変更した。その状況を確認した後、レッドブルも2019年にホンダのパワーユニットを搭載することを決めた。
レッドブルとの提携1年目のシーズンから、ホンダのパワーユニットは高い信頼性を示し、パフォーマンスレベルも向上しつつある。
「モナコGPではホンダのパワーユニット搭載車が4台、トップ8に入った。数年前のホンダには達成が難しいと思われたリザルトだ」とブラウンはモナコGP後のコラムに記している。
「昨年のトロロッソとの“婚約”に続く、レッドブルとの“結婚”は、大きな成果を出しつつある」
「大部分がレッドブル・レーシングの力によるものだが、姉妹チームであるトロロッソの昨年および今シーズンの活動による貢献も非常に大きい」
■「トロロッソのアルボンは2019年F1ルーキーのなかでベスト」とブラウン
ブラウンは、レッドブルとトロロッソの4人のドライバーすべてを高く評価しているが、一番驚かされたのは今年F1にデビューしたアレクサンダー・アルボンであると語った。
「このふたつのチームは、経験レベルの異なる若手ドライバーを走らせているが、皆、非常に力がある」とブラウン。
「フェルスタッペンが才能あるドライバーであることは、すでに広く認められている(彼がまだ21歳だということは忘れられがちだが)」
「レッドブル・レーシングに加入したピエール・ガスリーは、急速にパフォーマンスを上げてきている。トロロッソのダニール・クビアトは、1年レースから遠ざかっていたが、粘り強い努力で表舞台に戻ってきた」
「だが、一番の驚きはアレクサンダー・アルボンだろう。彼は今年の3人のルーキーのなかで最も活躍している」
「モナコで彼は、速さとクレバーさの両方を持ち合わせていることを証明した。予選で使用したソフトタイヤをうまく管理し、40周もの距離を走り切ったのだ」