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ロス・ブラウン、未だ勝利のないフェラーリF1の苦戦を予想も「諦める時期ではない。ミスから学ぶべき」

2019年05月31日 07:41  AUTOSPORT web

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2019年F1第6戦モナコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
F1第6戦モナコGPでは、メルセデスとレッドブル・ホンダの両チームがフェラーリをしのいでいた。F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2019年シーズンにフェラーリは支配力を失いつつあると考えている。

 今回のモナコGPにおいて、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトン(メルセデス)に次いで2位になれたのは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が5秒のタイムペナルティを科されたおかげだ。フェルスタッペンは78周のレース終了時には2番手であったが、最終的には4位となった。

 ベッテルはメルセデスの6戦連続となるワン・ツーフィニッシュを阻止したが、ブラウンはフェラーリのパフォーマンスには決して感心していない。

「フェラーリにとって難しい週末だったが、今年のベストリザルトにはなった」とブラウンはレース後のインタビューで語った。

「しかしながら2位となったセバスチャン・ベッテルは、重要な役割を果たしていなかった。レースを通してフェルスタッペンの後ろにいたが、彼を脅かすことはまったくできていなかった」

「フェラーリが3番手のチームであることが反映された週末だった」

「スペインGPで目にした状況から予測できたことだ。バルセロナでは、(フェラーリは)特にセクター3で苦戦していた」

「2019年シーズンは、フェラーリに味方しないようだ。だが諦めるタイミングではない。チームは前進したいのなら、ミスから学ばなければならない」

 また予選においては、フェラーリの戦略ミスによりシャルル・ルクレールがQ1で敗退となってしまった。15番グリッドと後方からのスタートとなった決勝レースでは、ルクレールはすぐにいくつかポジションを上げた。しかしラスカス(ターン18)でルノーのニコ・ヒュルケンベルグをオーバーテイクしようとした際に接触し、ルクレールのマシンのフロアが破損してしまったのだ。

 この接触によるダメージが大きかったため、結局ルクレールは母国レースを早々にリタイアすることにとなった。ブラウンはこの件について、ルクレール自身にのみ責任があると考えている。

「最初の数周は本当に圧巻だった。だがその後は度を越してしまい、あまりにも先を急いだために高い代償を払うことになった」

「しかし、彼の反応は理解できる。モナコGPは彼のホームレースであり、トップチームでの初めての挑戦だったのだ。特別な瞬間になるはずだったが、期待外れの結末となってしまった」

「木曜日にはいくつか問題があったが、フリー走行3回目で彼はトップタイムを出し、希望の光が見えていた」

「だがQ1での戦略ミスで顔を平手打ちされるような目にあった。マッティア・ビノット(フェラーリのチーム代表)はチームの判断ミスであることを完全に認めている。彼は15番手かた決勝レースをスタートしたことで、やりすぎてしまったのだ」