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Hey! Say! JUMPの2大強みを堪能できる? DVDシングル『愛だけがすべて』ミタゾノ盤を見て

2019年05月31日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 今夜の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系/以下、『Mステ』)にHey! Say! JUMPが出演し、「愛だけがすべて -What do you want?-」を披露する。5月29日に発売された本作は、両A面CDシングル『Lucky-Unlucky / Oh! my darling』に続く2週連続リリース作品で、Hey! Say! JUMPにとって初のDVDシングルとなる。


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 TOKIOの松岡昌宏が主演を務め、メンバーの伊野尾慧も出演中のドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)の主題歌としても、すでに多くのファンに親しまれている「愛だけがすべて -What do you want?-」。初回限定盤2(ミタゾノ盤)では、ジャケットやビデオクリップにもミタゾノに扮した松岡が登場するというスペシャルなコラボが実現。先輩を前にしたメンバーの様子など、メイキング映像もたっぷりと約35分あり、ファンを喜ばせる仕掛けがいっぱいだ。


 「2パターン撮れるって、なかなかない。1曲で違うバリエーションを見せられるって贅沢なことだと思うので、ありがたい」とメイキングで中島裕翔が語っていたように、本作のように異なるビデオクリップが作られるのは、そう多くはない。もともとHey! Say! JUMPには「人数を活かしたキレのある群舞」と「仲の良さから生まれるワチャワチャ」という2大強みがあるため、本作ではその両方がしっかりと堪能できるのも嬉しい限りだ。


 ダンスバージョンは、ラテン調のサウンドに合わせて肩や手首を柔らかく動かす振り付けが印象的。衣装もロング丈のシャツやジャケットの裾が揺れ、ダンスをより華やかに見せてくれる。ドラマに出演中の伊野尾がセンターになるフォーメーションも美しく、手を重ねてこちらを覗き込むようなポーズも彼のチャームポイントである長い指がよく映える。クールな表情と相まって、大人の男性ならではの色気をまとった仕上がりだ。


 一方、ミタゾノバージョンは「テーマはサプライズ」(伊野尾)というように、カメラの前にメンバーが次々と現れるショー形式。有岡大貴が嬉しそうにケーキを手に取ると、すかさず知念侑李の押す台車に乗った高木雄也がかっさらって、有岡はしょぼん顔……と、思わず笑顔がこぼれる楽しい演出がもりだくさん。


 メイキング映像には、山田涼介がふざけた表情を浮かべて周囲を楽しませたかと思いきや、タイミングを読んでカメラの前に颯爽と飛び出していく姿も収められていて、さすがの一言。様々なフォーメーションチェンジを経験してきた彼らにとっては、お手のものかもしれないが、その息の合ったパフォーマンスには、やはり頭が下がる。メイキングと本編と何度も見比べて、彼らのプロ根性にうっとりとするのも、ひとつの楽しみ方だろう。


 また、松岡がミタゾノ姿で登場すると、家政婦の必需品である掃除道具を渡したり、メンバーの身だしなみを整えたりと、シュールな展開に。撮影後、「足がめちゃくちゃキレイだった」(山田)、「妙に色っぽい時あるよね」(高木)、「ドキッとしちゃう」(薮宏太)と、憧れの女性に会った後のような興奮冷めやらぬ男子トークが繰り広げられ、八乙女光がニコニコと見守っているのも、いつもの彼ららしくて微笑ましい。


 そんな「サプライズ」がテーマのミタゾノバージョンを見た後では、『Mステ』でも、ステージのどこかからミタゾノが覗き込んではくれないかと、つい期待してしまうが……。クールでキレキレなHey! Say! JUMPと、かわいくてワチャワチャなHey! Say! JUMP、どちらで私たちを楽しませてくれるのだろうか。今夜の放送が待ちきれない。(文=佐藤結衣)


※高木雄也の「高」はハシゴダカが正式表記。