ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、“仕事をしようとしない”FIAのスチュワードに対し、公式に苦情を申し立てることに自分の時間をこれ以上無駄にするつもりはないと述べている。
第6戦モナコGPの予選Q2では、ロマン・グロージャンがレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーにアタックを妨害され、グロージャンはQ3進出を果たせなかった。これによりガスリーには3グリッド降格ペナルティが科せられ、ペナルティポイントを1ポイント加算された。
このペナルティについてシュタイナーは、第2戦バーレーンGPでグロージャンが不注意からランド・ノリス(マクラーレン)の走行を妨害した際に取られた措置とまったく同じであることを指摘した。
しかしながら、違いはグロージャンの行動はノリスの順位に影響を与えなかったということだ。
「この件で抗議をすることに意味はない。なぜならどうせ誰も何もしようとしないからだ」と不満を募らせたシュタイナーは語った。
「何ができるというのだ? 私は何度同じことを言わなければならないのだろうか? これではまるで壊れたレコードのようなものだ」
「一部のスチュワードは、スチュワードの仕事をしていない」
「これ以上抗議はできない。しばらくした後に、同じことを言うことになるからだ。スチュワードに書簡を書くためにこれ以上時間を費やすつもりはない」
シュタイナーは、スチュワードはまったく状況を考慮せず、そのためにまとまりや一貫性のない判断が下されていると主張している。
「一部のスチュワードはルールブックを読むべきだ」
「彼らは(バーレーンで)ロマンに1ポイントのペナルティを科す必要はなかった。彼は間違った時に、適切ではない場所にいただけだ。だがスチュワードはペナルティを科す必要があると考えた」
「誰が間違えているのか分からないが、彼らは決断を固めるべきだ」
「私に言わせれば、同じ判断をするのは間違えている。まったく異なるふたつの状況で、ひとつには影響があり、ひとつにはなかった」
「それほど違いがあるのだ。たとえ盲目でも分かることだろう」