メルセデスのルイス・ハミルトンは、2019年シーズンはF1第6戦モナコGPを終えた時点で4勝を挙げているが、今シーズンの自身のパフォーマンスレベルについては“極めて平均的”だと考えている。
現在コース上で優勢にあるメルセデスは、コンストラクターズ選手権で2位のフェラーリに118ポイント差をつけている。またドライバーズ選手権において、ハミルトンはチームメイトのバルテリ・ボッタスを17ポイント上回っている。
だがハミルトン自身の基準からすると、2019年の走りは極めて平均的なものだと感じているという。
「自分としては、パフォーマンスは極めて平均的だと感じている。平均より上かもしれないけれど、最初の6戦では全体としてごく平均的だ」と5度のF1チャンピオンであるハミルトンは語った。
「僕は得られる最高の結果を出していると感じていて、できる限り万端の準備を整えてレースに臨んでいる」
「でもマシンの本当のパフォーマンスを引き出すという点では、この6レースでは少々手こずってきていると思う」
ハミルトンが自身のパフォーマンスについて率直な評価をしているのか、もしくは彼を下して今年2度の優勝を飾っているボッタスの実績を微妙に減じようとしているのかどうかは、誰にも分からないことだ。
いずれにせよ、ハミルトンは各レースごとに自身のパフォーマンスを改善していくことを、ボッタスや他のライバルに対して遠回しに警告しているのだろう。
「他のシーズンと似ていると思うけれど、シーズンを通してレースごとに知識を蓄えていくことで、改善していくことは間違いない。特に今年はタイヤについてだ。適正範囲がいっそう狭いからね」
「僕たち全員にとって、状況は良くなっていくと期待しているよ」
「どこかの段階で、僕の抱えている問題を解決し、自分のなかにある本当の調子が戻ることを願っている」
「それが次のレースなのか、それともこれから10レース後のことなのかは言えないけれど、問題のすべてを確実に解決できるように、しっかりと焦点を定めているよ」