トップへ

日向坂46 河田陽菜はアイドルからもモテるアイドルに 全方位から愛される理由に迫る

2019年05月30日 11:21  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 日向坂46で今人気急上昇中なのが、二期生の河田陽菜。最近は『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)で「第1回 I LOVE河田選手権」が開催されたり、『HINABINGO!』(日本テレビ系)では妹にしたいメンバー1位に選ばれたりと、メンバーからの愛されキャラがフィーチャーされている。また、5月28日には日向坂の公式Twitterに、エレクトーンを得意とする河田が“ファ”の出ないピアノを弾く、謎の動画が投稿された。そこで今回は、「恋愛製造機」と称されるほど誰もを癒してしまう河田の魅力に迫りたい。


(関連:日向坂46 東村芽依、欅坂46 鈴本美愉との共通点 「ときめき草」MVのソロダンスから考える


 河田陽菜(かわたひな)は、山口県出身、高校3年生の現在17歳。病院などで名字をよく「かわだ」と間違われ、それを濱岸ひよりに話したことから、最近では「KAWADAさん」というニックネームが定着している(参考:河田陽菜オフィシャルブログ)。


 元々趣味がアイドル鑑賞で、坂道ファン。なかでも同い年である乃木坂46の久保史緒里が好きで、元・乃木坂46の西野七瀬にも憧れていたという河田。日向坂46のデビューシングル『キュン』の特典映像では、アイドルを目指したきっかけについて、齋藤飛鳥が「神宮!(最高!)」と言うCMを見て心にくるものがあり、「人からそういうパワーがもらえるのってすごいなと思って、そういう時から憧れを持つようになりました」と語っている。オーディションで、「私はなりたいものがなくて、でもアイドルは自分が唯一なりたいと思ったものでした」と涙を流しながら自己PRする姿が印象的だった。


 『ひらがな推し』(テレビ東京)のコーナー「スナック眞緒」に河田が出演した際には、(井口)眞緒ママが「大人しくて、でも面白いことが大好きで、いつも変なことをひよたん(濱岸ひより)とやっている。恥ずかしがり屋で、楽屋では面白いんだけど、表舞台になるとテンパっちゃって喋れなくなっちゃったりするような子」と紹介。河田が「テレビの前では本当の自分を出せない」と相談すると、バイトの(宮田)愛萌は、河田が大声で「バイバイ!」と言い続けてるだけの動画があると暴露した。それを実際に番組で体現してみたところ、普段とのギャップが面白いとブレイク。独自のキャラクターが世間に浸透していく。


 いつもニコニコしていて、小さな声で囁くようにしゃべる、そのおっとりとした姿からは、一生懸命アイドルをこなそうとしている不器用さが見え、親近感が湧く。地方出身の雰囲気とピュアさもまた魅力的だ。


 そんな河田について、『HINABINGO!』で加藤史帆が「彼女は何もしてないんですけど癒してくれる」とべた褒めし、高本彩花もまた「すべての行動がかわいくて愛おしくてたまらなくなる」とゾッコンの様子。後輩である中学生の上村ひなのにさえ「妹にしたい性格でいらっしゃる」と言わせるほどだ。また先輩である欅坂46の織田奈那も「陽菜ちゃんは私が理想とするアイドル像で、完璧な天使」と絶賛している。全方位から愛される天性のキャラクターについて、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)MCのオードリー春日も「メンバーからの人気も高くて、アイドルにモテるアイドルみたいな立ち位置っていうのも、面白いんじゃないかと」(『月刊B.L.T.』2019年5月号増刊日向坂46版)と解説していた。ただ最近は、佐々木美玲から「いろんな人にキスするのやめなさい!」と叱られているように、誰でも受け入れてしまうことから、メンバー内にやや混乱を招いている。


 河田が人を虜にする理由は他にもあり、宇宙について考えることが好きだったり、Vtuber企画で耳からみたらし団子を降らせるという恐ろしいキャラクター・ゴンを開発したりとその独特の感性も魅力のひとつ。またSHOWROOMの「スナック眞緒」に出演した際に、愛萌が「見た目はおっとりのポワポワな感じで小動物感が溢れているけど、けっこう中身は熱い女。意志も強くて頑張りやさん。このギャップがすごくて、なんかわからなくなる」と、掴みどころがないキャラクターであることを説明していた。河田自身は、できなかったことや失敗したことが「かわいい」で終わっちゃうのがすごく嫌で悔しいと、各インタビューで語っており、濱岸もまたそんな河田について「陰で努力をしているのに、そんな素ぶりを見せないところが、うーん…面白い」と、抜け駆けで練習していることを明かしている(引用:『EX大衆』2018年12月号)。そして、『キュン』の特典映像が「ひらがなけやきを強くしたいです」という言葉から始まるように、グループに貢献することを第一に考えている、その熱さこそが、河田が愛される理由に繋がっているように思う。


 中学時代は応援団に所属していた河田は、クラスではあまり発言できないのに、なぜか全校生徒の前だと大丈夫だという。人前に立つと緊張以上に“やりたい”という好奇心が勝るのだとか。そのため、武道館のような大舞台でも、実に楽しそうにパフォーマンスをする。日向坂随一のダンスメンバーである東村芽依が「私もひなこのダンス、好きです。変な癖がないところがいいなって思ってます。あと、強い表情がかわいい」(引用:『月刊エンタメ」2019年1月号)と賞賛するほど、パフォーマンス面でも光り輝くメンバーのひとりだ。


 ハッピーオーラ満載の日向坂において、河田はメンバーをもハッピーにして日向坂を支える、まさに天使のような存在だ。(文=本 手)