バルテリ・ボッタスは、モナコGPの結果に大いに落胆しているものの、彼はそこから立ち直るだろうと、メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは主張している。
ボッタスは土曜予選では僅差でルイス・ハミルトンにポールポジションを奪われ、日曜決勝ではまたも不利な状況に立たされた。レッドブルのクルーがマックス・フェルスタッペンをピットから送り出す際、危険なリリースを行なったためにボッタスのタイヤがパンクし、最終的に彼のレースは台無しとなったのだ。
2レース前はドライバーズ選手権において、チームメイトであるハミルトンと肩を並べていたボッタスだが、今では17ポイント差をつけられている。
しかしながらウォルフは、ボッタスの今後を憂慮してはいない。
「“2019年バージョン”のバルテリは、ここから抜け出してさらに強くなるだろう。彼はこれまでのレースでも、力強い回復力と決意を示してきたと思う」とウォルフは語った。
「彼の予選でのスピードは目を見張るものだ。彼はこの結果に悩まされるかもしれないが、モントリオールには非常に強くなって戻ってくると、私は確信している」
「マックスはペナルティと戦略によって順位を逃した。そしてバルテリは2位の座と、その差の3ポイントを逃し、メルセデスは1-2フィニッシュを失った」
「だがその反面、チームとしては1位と3位でのフィニッシュに非常に満足している。バルテリにしてみれば、失意を感じるだろうがね」
「今週末の彼にはペースがあった。今日の純粋なスピードを考えれば、昨日はポールポジションを獲れた可能性もある。2番手は最低限の順位だと思っている。彼は、そうした結果が奪われたと感じているだろう」
表彰台では喜びとともに、恒例のシャンパンの一口を味わったボッタスだが、心の中ではチームメイトではなく状況に負けたと感じていた。
「僕にとって期待外れの週末であったことは間違いない。なぜなら十分なスピードが出ていたと思うし、走行中の感触も良かったからだ」とボッタスは語った。
「明らかにとても速いペースがあって、ファステストラップに近づけるかどうかを試していた」
「正直に言って、レース全体を日曜日のモナコでのドライブのように感じたよ。少々残念だったが、ときにはこんなこともある」