企業口コミサイト「キャリコネ」は5月23日、「電気機器業界のストレス度の低い企業ランキング」に関する調査結果を発表した。
今年食料品業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「労働時間の満足度評価」「ストレス度の低さ評価」「給与の満足度評価」の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「AV・デジタル家電」「デジカメ・ビデオカメラ」「事務機器」「白物家電」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上寄せられた企業。対象期間は、2017年4月~2018年3月。
電気機器業界のストレス度の低い企業1位は「キヤノン」で、ストレス度の低さは5点中3.43。2位以降、「ソニー」「パナソニック」(同3.38)、「NEC(日本電気)」(3.35)、「リコー」(3.16)、「セイコーエプソン」(3.14)、「富士ゼロックス」(3.1)、「シャープ」(2.95)、「日立製作所」(2.88)、「東芝」(2.70)と続く。
「時間休取って早めに行けば並ばなくてすむ。恩恵を相当受けています」
1位の「キヤノン」の残業・休日出勤に関する口コミには、「自分はほどほどの残業をしていますが、サービス残業というのは全くありません。こなした残業時間に対してはこなした分の残業代をきっちり頂くことができます」といった声が寄せられた。
有給休暇についても「問題なく取得できます。逆にあまりにも取らなさすぎる部署は、指摘を受けます」という。また「数年前から時間休制度を採用するようになりましたが、これは非常に便利だなと思います」と太鼓判を押した。
「定時あがりで病院行こうにもサラリーマン・OLがわんさかいて待つんですよね。時間休を取得して早めに行ったほうが並ばなくてすんだりします。これは僕は恩恵を相当受けています」(社内SE/30代前半男性/年収700万円/2017年度)
法定を上回る育児・介護時の休業制度・短時間勤務制度の導入も
キヤノンは高級小型写真機の研究のため、1933年に開設された「精機光学研究所」を前身に持つ、大手電気機器メーカー。家庭用のデジタルカメラやインクジェットプリンターなどで知られている。
産業機器分野でも、カスタマーから注文を受けて写真をプリントするための「業務用フォトプリンター」、半導体製造に欠かせない「半導体露光装置」、テレビやスマホなどに使われる「有機ELディスプレイ製造装置」など、さまざまな高性能製品を提供している。
キヤノンでは、社員が仕事とプライベートをバランス良く両立できる環境作りに注力。時間外労働の原則禁止、30分単位で取得できる「時間単位休暇」や年に1回5日連続で取得できる「フリーバカンス休暇制度」、法定を上回る育児や介護時の休業制度・短時間勤務制度の導入など、さまざまな取り組みを行っている。
子育て支援を積極的に行い、その成果が認められた企業に対して厚生労働大臣が交付する「くるみん」マークも、2008年から連続取得している。