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木村拓哉と桐谷健太のトークから感じた“生きていくヒント” 何事も有言実行の二人の共通点とは?

2019年05月29日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 木村拓哉が親交のあるマンスリーゲストを招いて、ここでしか聞けないトークを繰り広げる『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)。5月のゲストは、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)や木村が主演を務めたドラマ『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(TBS系)などで共演を重ねてきた桐谷健太。


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 冒頭から「本当に本当にありがとうございます、呼んでいただいて」と、謙遜気味に登場する桐谷に、思わず笑ってしまう木村。出会いは『SMAP×SMAP』内の人気コーナー「BISTRO SMAP」だったこと。そこで、木村拓哉が同級生にいた設定で卒業アルバムを作ったというエピソードを披露したことなどを嬉々として話す。“木村との思い出は決して忘れない”といった様子の人懐っこい桐谷。対して木村は、桐谷の初対面の印象を「とんかつソース+マヨネーズ+タルタルソースの、いいヤツ」と明かし、エネルギッシュでまっすぐな桐谷の愛されキャラに頬が緩む。そんな微笑ましいやりとりが、4週に渡って繰り広げられた。


 桐谷が芸能界の友だちとは「二人で会える人としか会わない」という話題になると、すかさず「拓哉さん! 今度、マンツーマンでぜひ!」と熱烈アピール。木村も「その場合は、だいたい飯から始まるの?」と乗り気になると、桐谷は「なんだったら銭湯とかでもいいですけどね」と、さらに親密なシチュエーションを希望する。急接近な提案だが、木村も小さい頃に代々木八幡に今もある銭湯に通っていたとう銭湯好きを披露。一人暮らしをするようになっても、おなじみのケロリン洗面器を使っていた、という思い出話まで飛び出した。


 また、旅好きな桐谷はマネージャーの理解もあって、キリマンジャロ登頂やベネズエラの世界一落差のある滝の横にテント泊するなど、年に一度はネイチャー系の仕事を入れているという。「人間って、本当に生きてるだけで幸せやなって感じましたね」と、情熱的に旅の魅力を語る桐谷に、木村は「こいつに波乗りさせたらダメだな~、絶対に仕事しなくなっちゃうな(笑)」と、「ダメだ」と口にしながら、「海の上を滑れるんだよ?」と興味を示すように言ってみたり、「健太をあそこに連れて行きたいな。僕がネイティブアメリカンの人たちと一緒に過ごした場所があったんですけど、そこはやばかったな~」と、一緒に旅に出たくて仕方ない様子。


 情熱的で何事もストレートにぶつかっていく桐谷は、その素直な姿勢で人の縁をつないできた。一方、スーパースターゆえに苦悩や孤独をすべて背負い、圧倒的な求心力で人を引っ張ってきた木村。異なる魅力を持つ二人は、お互いに刺激をもらい、惹かれる部分があるのだろう。一方で、何事も有言実行の自立心の強い二人は、自然を前にすると色々な肩の荷がおりるという共通点があるのかもしれない。


 5月26日の最終週には、“30歳になってしまう”というリスナーのお便りをもとに、年齢の重ね方についてアツく語りあった二人。「まだ30歳だからね。何でもできるよ。46歳でも何でもできるからね」と自分の年齢を例にあげて話す木村に対して、桐谷も「その感覚でいるほうが、絶対キラキラしてますよね。俺も、来年40歳なんですよ」と賛同する。自分自身が行きたいところ、誰かを連れて行きたいところが常にある二人にとって、毎日が「これからの人生で1番若い日」に違いない。


 「明日のことは明日にならないとわかんないし、今思いっきりくたくたになるまで、いったほうがいいと思うけどね。僕はそうしたいなと思っています」(木村)。「それができたら、ほんまに最高ですよね」(桐谷)。数字を背負うのではなく、やりたいことを数えていく。そんなパワフルでポジティブな、生きていくヒントを貰えるトークとなった。ぜひとも、次のネイチャー系の仕事は木村×桐谷の旅が実現することを願っている。(文=佐藤結衣)